ひらがなに限らず、漢字もローマ字も左から右に書くようになっています。ですから左利きですと文字がとても書きにくくなります。
また、左手で正しく鉛筆を持って字を書くと、書いている文字が手に隠れて見えないので、手の甲を前に向けたようにして字を書くようになり(写真)鉛筆の持ち方もおかしくなります。
お箸を持ったりはさみを使ったりボールを投げたりする時は左手でもよいですが文字を書くときは右で書くよう習慣づけた方がお子様にとってよいですよ。
ですから、お子様に無理のないように右手でも字が書けるよう指導いたします。ただし、まれに右手で字を書くのがどうしてもできない場合もありますので、そのときは左手のまま指導したいと思いますがいかがでしょうか?」とお話しします。
子どもが簡単に左利きを右に直せたのに「なんで右に直すんですか。希少価値だからサウスポーに戻してほしい」とこだわる人は話の理解度が低く、お子様の将来に対する考え方が甘いと思います。鉛筆・箸は右利き。ちゃんとした意味があって正しい持ち方がありますので是非正しい理解をしましょう。
但し、直らない場合もあります。長く練習しているのにも関わらず、どうにもこうにも右で書くとお化けのような文字になってしまう場合は強要しない方がよいこともあります。又、作品展として壁に貼る用紙にわざわざ右で書かせることはありません。上手に書ける左手で書かせればいいのです。
更に右で練習し続けることにより文字を書くということ自体に拒否反応を示し始めた場合は左に戻すこともあります。そのさじ加減が教師には求められます。