日中長く過ごす幼稚園や保育園で自分の子どもが先生たちから好かれていると親としても嬉しいですよね。でも、一体好かれる子、好かれない子の違いってなんでしょうか。
先生の前でいい子なのに、先生がいない場所では小さい子を苛めるような子は可愛いとは思えません。先生に素直な自分を出さないからです。
でも、これは子どもの問題と言うより家庭で“いい子にしていないとママが叱る”というプレッシャーが影響しています。この影響によりどの大人に対しても同じ態度をとることがあります。
悪いことをするのも子どもの姿、癇癪起こしても駄々をこねても親は受け入れてあげましょうね。
保育士は子どもが大好きでその仕事を選んでいます。だからどの子のことも「可愛い」と思っています。先生も人間なので好き嫌いはありますが、この子は嫌いでこの子は好きというのはあからさまに出すことはありません。
けれども、子どもの問題ではなく親の問題でその子のことを好きになれないということは先生でもあるのです。
一生懸命保育をしているときおとなしくじっと集中している子、騒がしく言うことを聞かない子がいます。でも一人ひとり様々な性格があることを先生は心得ています。プロとして上手に指導することが出来ます。
でも、一番苦労するのは意欲のない子です。働きかけても無反応な子ども。習い事をやり過ぎて疲れていたり、生活リズムが出来ていなかったりするとこうなってしまうことがあります。
「先生は指導力がないとママが言っていた」
夫婦の食卓での何気ない会話をしっかり聞いていて、悪気なく先生本人に子どもが言ってしまうことがあります。家庭での大人の会話を気を付けましょう。子ども自身に罪はなくても、自分のことを非難している親の子を先生は絶対に好きにはなれません。
担任が子どもの様子を一生懸命書いているのに保護者欄が未記入だったりするとガックリきてしまいます。人は認めてもらいたがる動物です。先生だって親に認めてもらいたいのです。だから毎日、白紙だったら悲しくなりその子どもに対してもよい印象は持ちません。是非、サインだけでも良いので「読んでいます」の反応をしましょう。
ビジネスの世界でも取引先にメールを送り何日経っても返信が来ないと信頼しなくなりますよね。受けられない仕事でも「出来る」「出来ない」をはっきりするのがビジネスマナーです。これと同じで先生と保護者の人間関係を悪くしないように注意しましょうね。
話を聞いていてもこんな親はNGです。例えば保護者会やセミナーのとき
×腕を組んで聞いている
×体が後ろへ反り繰り返っている
×携帯をちらちら見ている
×居眠りしている
これですと先生は親から受け入れられていないと感じてしまいます。そんなつもりはなくても相手にはそう取られてしまうのです。相手が話をしているときは「うんうん」とうなずきをするだけで、話している方は嬉しいものです。
一人でも提出が遅れる保護者のため仕事が滞り、残業を強いられると嫌なものです。最低限のマナーとして期日を守りましょう。
また、保護者会や講演会の参加申し込み用紙も予定が立たず提出できないことを除いては早めに提出しましょう。
期日ギリギリの人に比べて提出物が早いのは“相手を大事に思っている、優先している、ないがしろにしていない、そのことをいい加減に考えていない”気持ちの表れです。入園希望者が殺到する幼稚園で抽選ではなく願書受付順に合格者を決める園もありますが、これも「熱心な家庭の子を入園させたい」園側の気持ちの表れですね。
受け取ってから期日が過ぎると提出することすら忘れてしまいます。こうならないためには早めに出しましょう。
「保育料を払って預かってもらっているんだから、いちいち挨拶をする必要はないわ」と当然のように黙って連れて帰るのもNGです。朝、送ったとき担任に「今日も一日、宜しくお願い致します」連れて行ったときは「先生、今日もありがとうございました」は最低限のマナーです。
“気は心”です。何でもメール済ませないで直筆の暑中見舞いや年賀状を担任と園長先生に送るのも良いかもしれませんね。
好かれる子どもとはイコール、保育士から好かれる親の子です。気を付けましょうね。
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※この記事を書いた立石美津子さんの著書