ことばの発達は、小さなお子さんの成長の中でも個人差が大きいものの一つです。 早い子は1歳すぎから単語を話し出しますが、2歳を過ぎてもしゃべらない・・・「うちの子、大丈夫かな?」何て不安になることもありますよね。
1歳半検診では、ことばの数の検査もあります。 ことばを増やしてあげるにどうしたらいいかな?どう関わったらいいかな?そんなママたちの参考になったら幸いです。
たくさん話し掛けをしてあげていますか?(テレビが一日中ついていたりしませんか?)
赤ちゃんの喃語に反応をしてあげていますか?
「あー、あー」と車を指さしていたら、「本当だ、ブーブーだねー」。
「だー、だー」と何かしゃべっている時も、その状況に応じて「お天気いいねー。パパ、お仕事頑張っているかな-?」等、赤ちゃんが何か喃語でお話ししている時は会話で反応してあげてくださいね。
赤ちゃんが、ひと言話し出すには、50~70語の単語を理解していると言われています。 しかしここまでの単語を理解するには、いろいろなことばを聞いて理解する必要があります。 日常で会話を聞く機会をたくさん与えてあげるのはもちろん大切ですが、話しかけてあげる事でよりことばへの理解がより深まります。
例えば、英語で置き換えてみて下さい。 あなたは英語の会話が1時間も入ったCDを内容もわからず、ただひたすら毎日聞いていたとします。そして1週間後、1ヶ月後、どの程度理解出来ていると思いますか?
もちろん英語スキルにもよると思いますが、長文を聞いていると何の会話だか、内容を全て理解するのは容易な事ではないのではないでしょうか。
それでは、ネイティブスピーカーの方とお話する場合はどうでしょうか。会話であれば、もし聞き取れなかったらもう一度繰り返し言ってもらい、ゆっくり話してもらう事ができます。文章を聞き取れなければ、単語で会話する事もできますね。
また、相手の表情や身振り手振りで、喜怒哀楽も感じ、会話の内容も理解しやすいのではないでしょうか。
こう考えると、赤ちゃんは人生で初めて出会った「母国語」という言語を一生懸命聞いているのです。 その時に、目を見ながら抑揚をつけて会話をしてもらう事で、ママが何を伝えたいのかを少しずつ理解していきます。毎日毎日、繰り返し、話しかけてもらう事で言葉を理解していくのです。
赤ちゃんに話しかけるコツ
そうは言っても、お話ができない赤ちゃんに意識してしゃべり掛けようとしても、何をしゃべっていいのかわからないという声もお聞きします。
堅く考える事はありません。目に入ったものについて話してあげるだけでもいいのです。
例えばお散歩をしている時、「お花咲いているね。きれいだね」「ブーブー通ったね。カッコイイね。」「今日は暑いねー」等、見たものや感じた事を言葉にして赤ちゃんとお話してみてくださいね。
言葉の発達というのは舌の巧妙な動きによって発音がうまく出来るようになり、初めて「ことば」が出てきます。そのため赤ちゃんは、まず喃語で言葉の練習をしています。
しかし、意味のある言葉をきちんと発声出来るようになるまでは、体(声帯)の発達により個人差もあります。そのため、赤ちゃんがお話を始めるまでたくさんの話しかけをすると共に、気長におしゃべりができるようになる日を待ってあげて下さいね。