教育[725]

【中学3年・高校生】苦手な不定詞を理解する

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執筆者:門衛 教育運営チーム

不定詞、と言う言葉を聞いて中学3年生・高校生の皆さんはどんなことを覚えていますか?

これは中学2年で学習する内容ですが、中学2年ともなると英語のレベルも高くなってくるので、不定詞辺りで苦戦を強いられた人も多いのではないでしょうか?

高校生でも「中学の不定詞がよくわかっていない」という人は多くいるくらいです。しかし、ここはしっかり理解しておかないと大学入試でも、その先もずっとついてまわる単元ですから、早いうちに基礎の基礎は固めてしまいましょう。

<不定詞の基本>

不定詞は名前こそ「不定(定まらず)」ではありますが、中学で学習する内容までは「しっかりした形がある」ものだと思ってください。

普通、英語では「1つの文に動詞は1つ」という決まりがありますが、不定詞はその例外にもなります。では見ていきましょう。

不定詞=to + 動詞の原形(sもingもedも付けない元の形)

この形だけでなんと中学レベルだけで4つの意味を持つことができるのです!それはどんな意味でしょうか?

<名詞的用法>

皆さんは「名詞」と聞くと何を思い浮かべますか?もちろん名詞は「モノや人の名前」ですから、「机」「椅子」「少年」「リンゴ」などが挙げられますよね?

不定詞の名詞的用法というのは、これらと同じような働きをするものだと考えれば簡単です。例文を使って見ていきましょう。

(例文)
Soccer is fun.(サッカーは楽しい)→「サッカー」は名詞ですよね?

(例文)
To play soccer is fun.(サッカーをすることは楽しい)

このように名詞的用法は名詞と同じように使うことができるのです。一番ラクな訳し方は「~すること」ですね。

<形容詞的用法>

国語の授業で「形容詞」と言う時はどんな言葉があったでしょうか?「赤い」「大きい」「足が速い」「背が高い」など「い」で終わる言葉を形容詞と呼びましたね?もっと踏み込んでいくと、形容詞はどんなことばにかかるでしょうか?

「赤いバラ」「大きい犬」「足が速い生徒」「背が高い少年」というように「名詞」にかかるというのは分かりますね?

不定詞の形容詞的用法も全く同じで、「名詞にかかる」ように訳す不定詞のことを指します。その時に語順には気を付けてください。必ず「名詞の後」に置くようにしてください。名詞にかかるように訳すのですから、一番ラクな訳し方は「~する(ための)名詞」が挙げられます。

(例文)
He gave me a book to read.
(彼は私に読むための本を与えた)

(例文)
I want water to drink.
(私は飲み水がほしい)→「飲むための水」と考えれば良いですね?

<副詞的用法>

さて、最後は副詞的用法ですが、「副詞」という言葉は中学生・高校生が理解しにくい言葉ですよね。ですから、そんなに難しく考えるのではなく、「名詞的用法でも形容詞的用法でもなかったら、それは副詞的用法なんだ」という考え方でいけばラクに進められるでしょう。

中学で学習する副詞的用法は2つだけ頭に入れておけば問題ありません。それは「~するために」と「~して」です。これは、どちらも完結した文章の後ろにくっつけるだけで良いのです。

例えば「I went to the park.(私は公園に行った)」と「I am happy.(私は嬉しい)」という完結した文章で考えていきましょう。

(例文)
I went to the park to play soccer.
(私はサッカーをするために公園に行った)

(例文)
I am happy to see you.
(私はあなたに会えて嬉しい)

<最後に>

いかがだったでしょうか?不定詞は名前だけ聞くと「難しいことをやっている感じ」に見えてしまうのですが、いざやってみるとそこまで大きな苦労はないのです。

高校になるとこれよりもさらに多くの不定詞が出てきてもっと苦労することになります。でしたら、今のうちに中学の不定詞は理解してしまいましょう!

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