大学受験のつらさは高校受験の比ではないですね。
もしこれを読んでいるのが高校1・2年生であれば、3年生になってからの1年間はいまの何倍も苦しい1年間だと思ってください。
高校受験は一般的に合格すると高校から課題が出されますし、入学早々にテストも実施されるので、勉強を継続せざるを得ませんでしたね。
逆に大学受験は合格して進学する大学が決まったら、特にやることはありません。
「じゃあ、好きなだけ遊べるね」と言いたくなる気持ちはぐっとこらえて、あえて言いたいのは「それでも勉強は続けよ」というアドバイスです。
では、大学受験を終えてまで、なぜ勉強をしなければならないのか、そして何を勉強すればよいのかということをここではお話ししていきましょう。
高校生になる前は、「テストがあるから」「課題テストがあるから」という理由で勉強をしなければならなかったと思うのですが、大学生になる前には、なぜ勉強をしなければならないのでしょうか?
それは「理由があるから」であってはなりません。そもそも大学に行く理由は何でしょうか?「さらに勉強をする」ために行くんですよね?自ら望んで勉強を続けようと思って大学に行くのであれば、春休みだって勉強をしておかなければならないのは当然ですよね?
とはいっても、もちろんメリハリをつけた生活をしていれば、羽を伸ばすことだってしてもよいと思います。大学受験をしている1年間はほとんどのことを我慢して努力を続けてきたのですから、そこで自由に行動する権利は保証されているはずです
さて、それでは、大学生になる前の春休みには一体どんなことを勉強すればよいのでしょうか?
まず基本になるのは「語学」です。
当然、文系であろうと理系であろうと、大学生ともなれば、英語の力をいっそうパワーアップさせなければ将来に使うことはできません。
文系であれば、就職活動では英語力は「持っているとすごいもの」ではもはやなくなってきています。それどころか「持っていてしかるべきもの」と言ってもよいでしょう。
今の時代、日本企業の楽天ですら、社内の公用語を英語にするくらいですから、これから先の時代に何があっても不思議ではありませんよね。
理系であれば、研究が進んでいるアメリカなどの論文を英語で読み、場合によっては卒業論文を英語で書かなければならないかもしれません。学会での発表も英語で行うところが多数あります。そういうことを念頭に置くと、やはり英語の力はこれからどう進もうとも求められるものといえそうですね。
もし、自分の進学する大学が「第二外国語」の授業を必須としているのであれば、早いうちにどの言語にするかを決めて、なるべく春休みのうちに基礎を習得しておくと始まってから苦労することもなくなります。
特にフランス語やドイツ語、ロシア語などは一般に難しいという声が多く聞かれるので、対策は早めに立てるに越したことはありません。
そして、もちろんやってほしい一番のことは、自分が進学する学部・学科の研究内容の基本的な本を読んだり、基礎的な内容を理解しておくことですね。
その分野をみっちり研究しようと思ってその学部に進学するのですから、いち早く情報はつかんでおきたいですからね。もちろん、まだ入門の講義すら始まっていないのですから、何もわからない状態で、何から手を付けたらよいのかわからなくても仕方ありません。
大事なのは、少しでもその分野についての知識を頭に入れておこうという「意志」なのだということをご理解ください。
そういった知識を少しでも入れてから講義を聞き始めれば、ひょっとすると理解も深まるかもしれませんし、他の学生から一歩リードできるかもしれませんね。