もうすぐ、公園です。喜び勇んでダッシュして行く子ども。
躓いて転びました。ジンジンと痛みます。
●「ママ、痛いよ」と抱っこを求めても無視(お母さんはスマホに夢中)
●「ほら!洋服に泥が付いちゃたじゃない!きちんと前を見ていないからよ!」と叱る。
●「転ぶから走るんじゃないの!」と叱る。
●「大丈夫痛かったでしょ」と身体をさする。
もちろん、最後が一番よい対応です。
子宮にいた赤ちゃんは完全に母のお腹の中で守られています。しかし、産まれた途端、世話をしてもらえないと生きていけない存在。
そして、泣けばおっぱいをもらえる、オムツが濡れれば変えてもらえて快適になる。そんな経験を日々しながら「この世は安心なもの」と学習していきます。その時、世話をしてくれる人は必ずしも親でなくても構いません。特定の養育者がいるということが大事。
そして、8ヶ月過ぎた頃から特定の大人以外に人見知りをするようになります。母親との間に愛着形成がされているからです。(注意・・・子どもにより反応は様々、人見知りしないから愛情不足という訳ではありません)見知らぬ人に抱かれたり、お母さんが視界から消えると不安になります。
この時期を過ぎると「いつでも守ってくれる親」がいると確信し「母が内在化」していきます。どんなに人見知りが激しかった子どもでも、3歳くらいになると幼稚園などで一定時間、親と離れても大丈夫になります。
しかし、
●早く自立させなくてはならない
●強い子になってほしい
●社会性を身に付けて欲しい
とまだ生まれて1年から2年しか経っていないのに子どもを突き離し、転んでも「ちゃんと前を見ていないからよ」と躾の名を借りて安心を与えてやらないとどうなるでしょうか。
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2024/11/21 更新