そうしたことから、子どもの出生後なるべく早期から母子接触の重要性が説かれています。新生児期から子どもを一人の人間として接することの重要性が説かれています。
新生児は泣いたり、見詰めたり、微笑んだりして、周囲の人にいろいろな働きかけをしています。新生児にそうした行動が見られたら、親はしっかりそれを受け止め、声をかけたり、あやしたり、笑いかけたりして応えている場合は、子どもの親への働きかけが活発になり、情動が豊かになっていきます。
しかし親がそれを無視したり、タイミングをはずしたり、親が自分の事だけに夢中になっていたりしていると、そうした新生児からの働きかけが少なくなり、情操面での育ちが遅れることになってしまいます。
乳幼児からの働きかけを相手とする親が、人として温かく受け止めることで、子どもの行動を積極的にさせ、情緒や社会性の発達を促すことになります。
親の思い通りの子どもを育てるのではなく、子どもが本来持っている成長、発達の規道から外れないように、子どもに寄り添うことが大切です。
思いやりの心や自制心などという共感能力や感情をコントロールする能力は相手があって育つものです。放っておいても自然に備わるものでもありません。子どもが笑う時に一緒に笑い、子どもが泣いているときは辛いんだとわかってあげることで共感能力は育っていきます。
また、他人に認められたいという気持ちも持っていきます。努力することも励ますことも同様に大事なことです。一人っ子には、特に親が一緒になって喜んであげることが何よりも大切な事です。
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2024/11/21 更新