TPOに合わせて色んな服を着せたり、その日その日の気候に合わせて風邪を引かないように温度に適した服装をさせたいですよね。そんなときお気に入りに服しか着たがらない子どもがいます。どう対応すればいいのでしょう。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話いたします。
■なぜ、その服がよいのか原因究明しましょう
子どもが何故その服を気に入っているのか分析してみましょう。 色?デザイン?付いているキャラクター?素材による肌触り?これが好きならばそれに似たものを数点用意しましょう。
また、タートルネックが首を圧迫して嫌がる子どももいます。ティシャツの後ろについている固いタグが首に触れてチクチクする服を拒否するケースもあります。タグは名前を書く場所としては一見便利ですが一日、痛い思いをして、それを着なくてはならないのは可哀想です。アイロンで名前を書いて貼る布100円ショップで簡単に手に入りますので、そちらに替えてみてはどうでしょうか。
■安心するのかもしれません
大好きなママと数時間、離れて過ごす保育園や幼稚園。家でもお気に入りのぬいぐるみをママと離れて寝る時間に抱きしめていたり、タオルケットや毛布をずっといじっている子どももいます。
いつもと同じ馴染みにあるものをそばに置いておいて安心していたいのです。だから見た目ボロボロになっても、それを身に付けることにより精神を安定させるために行っているのです。ですから、これらを無理に引きはがしてはなりません。いつも通りにさせてやりましょう。
安定してくるとそれがなくても大丈夫になるように、同じ着慣れた洋服へ執着も年齢が上がるにつれて徐々に減っていきますよ。
■発達障害児でこだわりがあるのかもしれません
発達障害児の中には変化への強い不安により、同じものにこだわることがあります。着る物だけでなく、同じ道順でないと癇癪を起したり、変わらないものである国旗や数字などカタログ的なものが強い興味があったりします。
もし、あなたが他人が履いたスリッパを履くことに抵抗があるとしましょう。そんな時「絶対にこれを履かないと許さない」と言われたら凄く辛いですよね。人が飲んだコップやペットボトルから絶対に飲めない人もいます。売り物の弁当はOKでも他のママが作ったお弁当を口に出来ない人もいます。
それと同じで定型発達の人にとっては些末なことでも、発達障害児にとっては洋服が変わることは大問題なのです。健常児以上に応じてやることが必要になってきます。
特に衣替えの時期はこれらの子どもにとっては半袖→長袖と大きな変化があるので嫌がる子どもも多いです。そんな時はこんな風に好きな半袖を上に重ね着で納得させる方法もあります。これに慣れたら長袖だけにしていくのです。
■まとめ
同じ服ばかり着ていると「洗濯をしていないのかしら」とママが怠慢だと思われて嫌ですよね。でも、親のメンツよりも子どもの気持ちを優先させることも時には必要ですよ。こだわりは我儘なのではありませんから、子どもを変えようとしないで周りの大人の対応を変えましょうね。
※この記事を書いた立石美津子さんの著書
(画像をクリック、またはタップでアマゾンへジャンプします)
教育総合ランキング
2024/11/20 更新