気をつけてはいても感情的に叱ってしまって、子どもを傷つけてしまうこともあります。
そんなとき、どう子どもと向き合えばよいのでしょうか?
親にとって子どもを育てるということは、本当に大変なことです。我が子がどんなに愛しくても、自分の都合でただ可愛がれば良いというものではありません。
「きちんとしつけなければ」という強い責任感に縛られてしまいがちです。
お子さんのためを思って注意しても、しばしば子どもは、親の言うことを聞いてくれません。あるいは親の思い通りには動いてくれません。親の根気と忍耐にも限界があり、つい声を荒げてしまうこともあるでしょう。
感情的に口走ってしまった後の苦い気持ちに、うちのめされてしまうこともあると思います。
そして「自分はダメな母親だ」と思い、子どもの顔を見ると、しょんぼりといじけてしまっていたり、反抗的な上目づかいで見られていたりして、ますます自責の念にかられてしまう、そんな悪循環に陥りかねません。
親として自分の言動を反省することは大切ですが、それ以上に今のお子さんの気持ちを思いやることが大切です。感情の渦を鎮めて、優しい笑顔を作ってください。お子さんに、「決してお母さんから嫌われているのではない」という安心感を与えることが必要です。
気持ちを切り替え、楽しいことをする
まずあなた自身の気持ちを鎮めるために、自分の顔を鏡に映してみてください。
にっこり笑って「さあ、今からは楽しい時間にしよう」と気持ちを切り替えましょう。
子どもとの気持ちのずれや、自分自身の感情の深みにはまらないように、あえて感情を吹っ切り、場面転換をはかることが必要です。一緒におやつにしても良いですし、お買い物に行ったり、ともにゲームなどをしても良いと思います。
楽しいことに切り替えるのです。その時、決してさっきの気まずい雰囲気は引きずらないようにしましょう。
一方的にガミガミ言ったことを謝り、次は子どもの話を聞く
親としては、つい子どもに言って聞かせたくなり、言い出したらエスカレートしていくというのが、ガミガミの大概のパターンです。
しかし、子どもの心に響かなければいくら言っても効果はないですよね。
それより、「つい厳しく言ってしまって、ごめんね」「今度は○○ちゃんの言いたいことを言ってごらん。お母さんも聞くから」などとお子さんに心を向け直してください。
子どもの反論や言い分を聞くことも大切です。お母さんがしっかり聞いてくれるということは、子どもにとって何よりの心の支えとなるでしょう。
その時はあくまでも聞くことに徹して、批評や反論は厳禁です。
言いすぎてしまうことを、あなたの弱みや欠点として認める
「お母さんはついガミガミ言ってしまうのがクセで、ごめんね」「言い出したら止まらないのが、お母さんの悪いところだね」などとあなたの欠点として、子どもに素直に非を認めることも必要です。
お母さんも完璧な人ではなく、いろいろな欠点を持っていたり、直したほうがよいクセがあったりすることを認め、子どもにも見せることです。早とちりだったり、忘れっぽかったりするのも、人間として仕方のないこと。
親だから完璧というわけではないのです。 だからこそ、親子であっても、お互いに認めあったり反省したりしながら、欠点ばかりに目を向けず、お互いの良いところを探し、育んでいくような関係を築くことが大切なのです。
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2024/11/23 更新