あなたのお家では食事中、テレビを付けていますか?9割くらいの家庭で食事中にテレビがついているという話もあります。
無意識にBGMのように流れているテレビ、でも実はとっても良くない習慣なんです。家庭での唯一のコミュニケーションの場がテレビに奪われるからです。
驚愕の光景
あるファミレスのレストランでの光景。4人の若いビジネスマン達が入ってきました。1時間くらいの休憩時間、同僚と話をするのかと思いきや、全員携帯の画面に見入り、出てきた食べ物を食べ、一言の会話もなく店を後にしました。
小学生が放課後に友達の家に集まっています。みんなそれぞれのゲーム機を持ってそれに夢中。皆で喋ったり遊んでいるわけではありません。
同じ場所にいても気持ちは別の所にあるのですね。
家庭でゲーム、スマホをやりながらの食事はしていなくても、皆テレビに釘付けな状態で無言で食事をしているのは携帯ゲームをしながらの食事と全く同じですよ。
意識が向かない
テレビを見ながらポテトチップをつまんでいたら、いつの間にか袋が空っぽになっていたことってありませんか。そして体重はグングン鰻上り。食べる物に視線が向いていないと“どれだけ食べたか、何を食べたか”わからなくなるものです。
テレビを見ながらの食事は何を食べたかわからなくなり消化も悪くなりますよ。
会話がなくなる
忙しい日常。家族で顔を会わせて会話が出来る食事時間はとっても貴重です。パパの帰りが遅くてもママと子どもでお喋りできる時間です。ここで幼稚園であった嬉しいこと、友達に意地悪されたことなど色んな話が出来ます。言葉の端々から子どもの様子も観察できます。
確かにテレビを付けていても、流れている内容で共通の話題を見つけ大騒ぎして盛り上がることはあります。でも、場面が消えるとシーンと静まり返ります。これでは会話が続きませんよね。
テレビを消すことで人との会話に集中できます。そして、何よりも皆で会話しながら食事するのは楽しいひと時です。相手がいても無言だったら、いわゆる“御一人さま”の食事。“孤食”と変わりありませんね。
(孤食→一人で食事を取ることである。特に食事の際に孤独を感じる”寂しい食事“をさす)
レストランにゲームを持ち込むのは止めましょう
家庭で“みんな揃っていただきます”“みんな揃ってご馳走様”の習慣がない家庭、勝手に食べ始め、食べ終わったらゲーム。当然、外でも同じことをします。
だからついつい、外食するとき待ち時間おとなしくしていて欲しいのでゲームを持たせます。全くの悪循環。そして、これをしていると友人たちと食事に行くときも携帯から目を離せない依存症になってしまう危険もあります。
食べ物が出てくるまでゲーム、終わった途端にゲーム開始の悪習慣は止めましょう。食事中だけでなくみんな揃うまでは静かに待っている、全員が食べ終わりみんなで“御馳走様”をするまで席についていることを躾けましょう。幼稚園、保育園でのお昼ご飯の時間はこのマナーを守れている筈ですから家でも絶対にできますよ。
BGMにするのは止めましょう
産院のベットの横にレンタルテレビ、授乳中にテレビ、手持無沙汰でついついスイッチオンにしてしまいますが、見たい番組が終わったら消す習慣を是非つけてください。
“ながら族”と言って音楽を聴きながら勉強するなど“○○しながら・・・”は効率が良く効果もある場合もあります。けれども、子どもは刺激的な面白いテレビ画面だけに意識が向き食事を食べることがおろそかになってしまいますので、テレビをつけっぱなしにするのは止めましょうね。
どうしてもニュースを聞きたいのならば視線が奪われないラジオがいいかもしれませんね。
いかがでしたか?食事中も、LINEやFacebookに夢中になっている高校生。「食事中くらい携帯止めなさい」と言っても素直には従いません。
でも、その習慣を付けた原因は幼児期にあります。食事中携帯を覗いたり、テレビを付けている家庭で育ったのでしょう。躾は大きくなってしまってからはなかなか出来ません。 今から少しでも意識しましょうね。
教育総合ランキング
2024/11/22 更新