[家庭のこと]過保護・過干渉してしまうことの影響と対策

過保護・過干渉してしまうことの影響と対策

2015/06/04

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子供を育てていく過程で「子供のため」と思って親がしてしまうことってたくさんありますよね。 それを「過保護」と言って、あまりよくないものと思われています。

また、子供が中学生、高校生になった思春期の時に、あれやこれやと干渉してしまう「過干渉」も、ひどくなると親子の間に溝をつくることになります。

●過保護は子供の自立を妨げる?

子供は赤ちゃんの時には、自分では何もできませんよね。 ご飯を食べることも、トイレにいく事も自分ではできないものです。

そのため、親が付っきりで面倒を見ていくものです。 しかし、1歳、2歳となるにつれて、子供が自分で出来ることが増えてきます。

その出来る事を「危ないから」「失敗するといけないから」と親がやってあげてしまうことから過保護が始まってきてしまいます。 そのうち、子供は自分で出来ることさえも「親がやってくれるのが当たり前」と思ってしまい、なかなか自分でしなくなるものです。

可愛い子には旅をさせろと言いますが「この年齢なら、これは出来るだろう」ということは、なるべくさせてみるようにするのもいいでしょう。 また、初めから全て自分でやらせるということでもなく、親がサポートしながら見守っていく形もいいのではないでしょうか。

●問題視される母親の過干渉

過保護と一見似ているようで違うものに「過干渉」があげられます。 家庭の中で、子供と接する時間が長いのが母親です。

子供が思春期になっても、未だ幼少時の癖が抜けずに、子供の生活に口を出してしまうようです。 子供が小さい時は、母親に勧められるものを買って、母親に決められた洋服を着て・・・と育ってきた子供も、ある程度の年代になってくると「自我」が芽生えてくるものです。

こうして子供の心には成長が見られるのに対し、母親の心は未だ「子供は私のもの」という子供に対して自己所有物のような意識を拭い去る事ができないケースが多いようです。

例えば、高校生くらいの子供に対し卒業後の進路を親が決める、または子供が決めた進路を話も聞かずに頭ごなしに反対するなどのケースがあります。 また、門限に関しても世間並とは言えないような早い時間に設定するなど、母親が子供に過剰に行動を制限してしまうことがあります。

子供はこうした親の過干渉に対し、反論できないまま時を過ごすこともあり、そしてこれが親に本音を言えない大きな溝ともなってくることがあるのです。

「子供は自分の所有物ではない」ということを意識することも大切です。

●子供と適度な距離をとって見守りサポートすることが大切

子供の自立を応援したい、子供が出来ないことはサポートしたいという気持ちで子育てをすることがいいでしょう。

子供が自分でやってみたいことには出来るだけ応援してあげる、または子供が困ったという時には親なりに助言してあげるべきでしょう。 子供が行動を起こす前にあれこれ口を出さず、親を必要とした時に声をかけてあげることも必要です。

保護することも、干渉することも良いと思います。 ただし「過ぎない」ようにを心がけて上手な親子関係を築いていきたいものですね。

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