一般的にマタニティブルーと言われるのは、出産後の精神的に不安定な状態のこと。
しかし中には妊娠中でもマタニティブルーとなってしまう妊婦さんもいるようです。 出産するまでは子育ての悩みなんてないと思っていたかもしれませんが、どうやらマタニティブルーは子育て最初の試練と言えそうです。
そもそもマタニティブルーとは、妊娠したことによるホルモンバランスの変化でおきる軽度のうつのことです。
女性なら毎月の生理でホルモンバランスの変化に勝てないことは、充分理解しているはずです。 毎月のことで、気分が落ち込む女性もいるくらいですから、妊娠ともなれば仕方のないことかもしれませんね。
また○○ブルーと言えば、マリッジブルーも身近な言葉です。 結婚でもうつになる人がいて、妊娠でもうつになる人がいるということ。 結婚にホルモンバランスの変化は関係ありませんので、環境が変わることによる精神的な変化も理由のひとつと言えそうです。
妊娠はまさに環境の変化もホルモンの変化も受け入れなくてはならない状況。 特に初めての妊娠だと、対応の仕方がわからなくなるのも無理はありませんね。 ではどのようにしてマタニティブルーと向き合っていけばよいのでしょうか?
妊娠していることによる環境の変化は、周りから見る以上に大変なものです。 見た目は元気なのでその苦労を周りの人に理解してもらうのは、なかなかむつかしいことですね。 自分で赤ちゃんを守らなくては、と思うとついつい一生懸命になってしまいがちです。
いろいろな情報を仕入れては、必要以上に神経質になっていませんか? お腹の赤ちゃんへの影響を考えて、お酒やタバコ、コーヒーなどのカフェイン飲料をやめるのは大切なことですがやりすぎてストレスになってしまっては逆効果です。
「それくらい、妊婦さんはみんなやっているのだから仕方ない」と、最初は思えるのですが、妊娠期間は長いので自分でも気づかないうちにストレスになってしまうのです。 ダイエットを始めた人が、今日から間食をやめようとして1年以上続くでしょうか? 自分の意志だけで、生活環境を変化させるのはとても大変なことだということがわかります。
ホルモンバランスの崩れとも戦わなくてはいけない時期なので、あまり完璧を求める必要はありません。
完璧にやろうとすることがマタニティブルーの引き金になってしまうかもしれないからです。 自分で自分のボーダーラインをさげてみましょう。 我慢しすぎてイライラするよりも、ママが気持ちいい方が赤ちゃんも嬉しいはずですよ。 赤ちゃんのために、ではなく、自分のためにということも忘れないでくださいね。
マタニティブルーかも?と思ってしまったら、開き直って休むことも大切です。
今までバリバリ仕事をしてきた人ほど、休むことに抵抗があるかもしれませんね。 「この仕事は抜けられない!」と自分では思ってしまいますが、本当にそうでしょうか? いなければ、いないでなんとか現場はまわるものです。
それも少し悲しい気もしてしまいますが、仕事の代わりはいます。 代わりがいないのは、ママ業の方です。 人生で1度か2度の妊娠期間ですので、思い切って周りにも甘えてみてくださいね。 休んでみると、自分の幸せな状態にも気付くはずです。
これからのことを考えると不安なことも多いかもしれませんが、赤ちゃんが来てくれたのは嬉しいことですよね。
少し時間ができたら、赤ちゃんグッズを検索してみたり、カワイイ赤ちゃんの写真を検索してみると心が落ち着きますよ。 沈んだ気分のままでは、お腹の中にいる赤ちゃんもかわいそうですからね。 お腹の中の赤ちゃんは、ママと思考もつながっていると言われています。 いい気分でいることは、最初のママ業なのかもしれません。
いい気分でいるためには、パパにも是非協力していただきたいところ。
特別なことをしてもらおうと思う必要はありません。 ときにはパパに当たってしまうこともあるかもしれませんので、精神的に甘えさせてくれる状態だと、ママの負担も減るかもしれませんね。
妊娠中だと、今までのように気分転換したくてもできることが制限されてしまいます。 運動が好きだった人も運動を制限しなくてはいけませんし、スイーツを食べることが好きだった人も体重制限でスイーツを今までのように食べることができないかもしれません。
ストレスが溜まるのは当然と言えば当然な状況なのです。 多少の制限でストレスが溜まることは当然と開き直って、自分なりの解決法を見つけましょう。
多くの情報に惑わされず、自分に甘くルールを設定してみましょう。 子どもが生まれる前だからこそ、一人で抱え込まないことが大切です。 妊娠期間から子育てはすでに始まっていると思って、周りの人にも甘えて過ごしましょうね。
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2024/11/23 更新