成長痛って聞いた事があるでしょうか?
その名の通り、成長に伴って痛む現象です。「初めて聞いたわ」という保護者の方も、 「名前は聞いたことがあるけれど・・・」という方もいるでしょう。
では、成長痛についてお話していきたいと思います。
●成長痛とはどんなものなの?
子供が成長する段階で、足が痛むことです。 大きく言ってしまえば「足が痛む」という事ですが、 背景には様々な原因が考えられます。
骨がどんどん早いスピードで成長をしているのに、 筋肉の成長が間に合わなくて筋肉がこわばることで痛みが起こります。 筋肉が引っ張られた状態になって、成長の途中の柔らかい軟骨部分が ついていけず、悪化すると軟骨が剥がれたりという症状から、痛みが増してきます。
それと同時に激しい運動をしすぎると、膝、かかと、腰などの部分に 炎症を引き起こしてしまいます。成長痛の痛み方は年代によって変わってきます。
~小学校低学年の頃~
幼児から小学校低学年のころには、 太もも、足、とにかく痛み出すのです。
しかも夜間に起こるケースが多く、「痛くて眠れない」という 子供さんもいるでしょう。 不思議なことに、朝を迎えた頃には痛みがひいている場合が多いです。
~小学校高学年から中学校にかけて~
特徴としてはスポーツ等をしている子供に多くみられるようです。練習がきついスポーツをしている小学校後半から中学生頃に この症状が認められているみたいですね。
サッカー、バスケット、野球、陸上のような激しいスポーツをしている 子供に多くみられるのが特徴です。
●成長痛のオスグッド病とは?
有名な成長痛の病名が「オスグッド病」と言われるものです。 膝のさらのところが腫れてくると同時に痛みが増してきます。 押すと痛むのも特徴です。その悪化が進むと、骨が出っ張ってきます。 病院でオスグッド病と診断された場合は医者からの指示ととともに運動を控える必要性もあります。
痛みが強かったり、我慢して運動をしていくと、最悪手術が必要なまでに なることもありますから、子供が強い膝の痛みを訴えていて 膝の突起などが見られたら病院への受診が妥当です。
●成長痛ならそのまま放置していいの?
前述のオスグッド病であれば、症状の進行具合に合わせて処置が必要です。 運動をしばらく制限したりする必要はあるでしょう。 また、膝を固定するようなサポーターもありますので使用も可能です。
また、成長痛であった場合も、痛みの程度が軽い場合は「様子を見ながら 運動はしてもいい」と医師から言われることが多いです。ただし、痛みが出たら無理をしないことが重要です。
運動部に入って頑張っている子供達にとって、「運動を制限される」ということは 大変ストレスにもなることです。 それがきっかけで、ふさぎ込んでしまう場合もあります。まずは、それ以上悪化しないようにする工夫をしなければなりません。
・ストレッチや準備運動が大事
成長痛にはストレッチがとても効果があると言われています。 成長によって膝や関節周辺の筋肉が引っ張られると痛みが出ます。 それに激しい運動がプラスされると悪化します。
そのため、運動の前後にはストレッチで十分に筋肉を引き伸ばすことが必要です。 そして、痛みをともなっている箇所があったら十分に冷やすことも大事です。場合によってはサポーターやテーピングの使用も効果的です。
・十分な休息を!
体を酷使しないで、休むように心がけましょう。 睡眠をしっかりとって疲れた体を休めることが重要です。
・食事はしっかり摂ろう
成長痛があるからということに限らず、成長期には十分な栄養が大切となっています。 バランス良い栄養を体に補給してあげるのは、お母さんの役目とも言えますね。
●子供の様子に目を向けてあげましょう
成長痛を伴っていても痛みをガマンし続ける子供もいます。 部活に頑張り過ぎて「今休んだらレギュラーの座が・・・」なんて 痛いのにガマンし続けるケースもあります。
でも、痛みをガマンして運動を続けた挙句、結局は運動を制限されてしまって ツラい思いをするパターンもあるのです。痛みがあまりないうちは、ストレッチや様子見で対応できることも あるので、子供がガマンし過ぎてないか、必要ならば病院に連れていってあげるように見守ってあげましょう。
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2024/11/23 更新