[家庭のこと]叱って食べさせたものが嫌いになるメカニズムと偏食のなおし方

叱って食べさせたものが嫌いになるメカニズムと偏食のなおし方

2015/02/06

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「好き嫌いなく、何でも食べる子に育ってほしい」「偏食をなくしたい」

そんな思いで毎度毎度の食事の支度をしてるお母さんも多いと思います。
 
しかし!

折角、工夫して作ったのに食べないで残した!

この様子を見て、イラッとしつつ眉間に皺を寄せ、ついこんな暴言を吐いてしまうことはありませんか。

「全部、食べないと大きくなれないよ!」

「野菜を食べないと病気になるよ!」

「○○ちゃんは好き嫌いないんだって、あんたは何でそんなに偏食なの!」

「ママがどんな思いで毎日、食事を作ってると思ってんの!」

「せっかく作ったのにもったいない!神様の罰があたるよ!」

こんな感じで比較し、脅し、しまいには泣かす・・・。

果たしてこれでその食材が好きになるでしょうか?食事時間が楽しいでしょうか?

全く、逆の結果になってしまいます。

■不快な感情を持たせて食事をさせてはならない
 
脳の奥深くに長期記憶を溜めておタツノオトシゴのような形をした海馬という器官があります。その横にアーモンドのような形をした扁桃体があります。感情を司る器官です。

認知症の老人でも記憶していること、それは大きな感情を伴った経験。つまり、扁桃体が震えた場合、長期記憶する海馬へ送られるそうです。
 
御飯を食べたことを忘れても、幸せなこと嫌なことなどの感情を伴った記憶は忘れることはありません。昔つけられた古傷「あいつが僕を引っ掻いた」と覚えているものです。恐怖でも感動でも大きな感情を伴った記憶です。

そこで!
 
叱られて泣かされて食べさせられたものは、たとえ食べることが出来るようになったとしても嫌いなものになります。大人になってわざわざ食べようとは思いません。

ピーマンを強制的に口に押し込められた体験。だからピーマンを見ただけでお母さんの“角が生えた鬼の形相”が思い浮かんでしまいます。そして、益々、ピーマンが嫌いになります。負の感動を伴ってトラウマになるのです。

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2024/11/22 更新