“毒親”という響き。
“毒になる親 一生苦しむ子ども” “不幸にする親 人生を奪われる子ども” (共に講談社)の二冊が出版されてからよく耳にする言葉です。
虐待する親 というイメージがありますが、ちょっとだけ毒親、プチ毒親になっている人は結構多いように思います。一種の“優しい虐待”今日はそんな“毒親の口から出る言葉”と対策についてまとめてみました。
●これ食べないと大きくなれないよ
食事中、一番大切なことは「美味しく食べること」
それを忘れて箸の上げ下ろし、偏食をなくすことに躍起になっている人がいます。大事なことを忘れてしまっています。
「これ食べないと大きくなれないよ」というのは状況的に嫌いな食材がある時。
子どもは自分よりも身体が大きい、歳が上の子どもに憧れを持っています。そんな中でチビの子ども。“傷口に塩”を塗られるように言われたら食べざるを得ません。砂を噛んでいるような感覚。そして、脅迫されながら食べたものは将来嫌いな食べ物になってしまいます。
「これ美味しい、美味しい」と言って周りで食べたり、畑でなっている様子を見たりすることで食べられるようになってきます。「食べたくなる」ように仕向けることが大切です。
●私はアイドルになれなかった。あなたには自分の夢を叶えてほしいの
ここで言う“自分”って子ども自身のこと?親のこと?
“親の夢”です。そもそも、これが間違いの始まり
子どもは父となる人と母となる人の遺伝子を半分ずつ貰いこの世に誕生します。親とは異なる人間。そんな子どもに対して「自分の果たせなかった夢を託す」酷なことをしている人がいます。
更に顔かたち、スタイルはある程度、親の遺伝子を受け継ぎます。「自分が女優になりたかった~アイドルになれなかった」そんな願いを我が子に託してはなりません。素質がなく夢が叶わなかった場合、親の期待を裏切ると同時にあなたが感じた悔しさを同じように感じてしまいます。そして、将来、親になった時、同じことを繰り返します。子育ての仕方は世襲するものだからです。
親に過剰な期待をかけられている状態。ゴールのないマラソンレース。
「どうしても医者にする」「野球選手にする」なんていう希望を子どもに持たないことです。
色々な経験をさせ、環境を与え、学力を与え職業選択の幅を広げておくことが親の役割。どの道を進もうと子どもの人生です。親が決めてはなりません。
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2024/11/23 更新