今、ニュースでよく耳にする新型出生前診断。この是非が、話題になっています。
妊婦の血液を採血しお腹の子がダウン症かどうかなど調べる検査。昨年、4月にスタートし8000人の妊婦が受けたと言われています。採血するという気軽な検査、けれども結果が黒と出た場合、重い決断を迫られる場合も。
ですから、検査を受ける前によく考えて臨みましょう。
第一に前提として理解しておかなくてはならないこと。それは検査を受けるということ自体が、赤ちゃんに異常が見つかれば中絶する選択肢を選ぶ検査であること。
産婦人科医は「妊娠中はお腹の赤ちゃんに病気がないか、障害がないかとっても不安。。だから、妊娠初期にお腹の子が元気であることを証明し、精神的に安心して妊娠期間を過ごしてもらう」と言います。更に「もしも、お腹の赤ちゃんに障害があるとわかった場合は出産後の育て方について妊娠中十分、考えることが出来る」と言います。
しかし、実際は結果が黒と出た場合、90%が人工中絶をしています。
このことは「育て方を考える」なんて人は一割にも満たないということを示しています。つまり「異常がある子はいらない」と思い検査を受ける人がほとんど。だから、覚悟して受けなくてはなりません。何の考えもなしに気軽に受けることはお薦めしません。
そして、もう一つの問題点。
それは、星の数ほどある障害の中の一部しか判明しないということ。
この検査で全ての障害はわかりません。出産時の事故で脳性麻痺、また、高熱を出し脳にダメージを受けることもあります。
ということは「染色体異常以外の障害であれば受け入れて育てる」ということ。このことを肝に銘じる必要があります。
教育総合ランキング
2024/11/21 更新