ひと昔前“公園デビュー”という言葉がはやりました。
“公園デビュー”とはよちよち歩きの1歳~3歳くらいの幼稚園入園前くらいの子どもを他の子どもと接触させるため近所の公園に初めて連れて行くこと、同時に子育て中の母親が地域のコミュニティに参加することを指しました。
ここでママ友を作り母親たちの井戸端会議で様々な情報を得ることが出来ました。
しかし、中には群れる仲間をうまく作れずママ友達に馴染めず、デビューに失敗する人もいて更なる育児不安に陥った人達がいたのものです。まさにママ達の社交界、子どものためというよりママ達のために作られた言葉のような気がします。
さて、公園は子どもをグンと成長させる場です。
公園には必ず砂場があります。そこには誰の物とはわからないままごとセット、プリンのカップ、スコップ、バケツが入り乱れています。又、自分で持ってきた物もあります。
ある子どもが明らかにそこに居る他の子どもが持ってきたおもちゃで遊び始めました。
持ち主の子どもは「僕の取っちゃダメ!」と泣き叫びました。するとママ達がしゃしゃり出てきて、
「勝手にお友達のおもちゃに触ってはダメよ」
「意地悪しないで貸してあげなさい」
「すみません」
「いいんですよ」
そこにこだまするのはママだけの声。子ども達は黙っているだけ。
せっかく喧嘩して社会性が育つ場所なのに手を出し口を出す過干渉の風景。
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2024/11/21 更新