[芸術・音楽・ダンス]ピアノを習う際ピアノ購入は必須?電子ピアノ・エレクトーンは?

ピアノを習う際ピアノ購入は必須?電子ピアノ・エレクトーンは?

2015/07/09

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女の子が生まれたら、お稽古はピアノをやらせてみたいな、と考えているお母さんも多いことでしょう。

ピアノやバレエはお嬢様なイメージのあるお稽古で、育ちがよい感じがしますよね。自分が昔やってみたかったから、という理由で我が子にはピアノを習わせてあげたいな、と思っている方もいるかもしれません。

しかしピアノを習い始めるには、準備も必要です。いや、お稽古を始めるためにはピアノに限らず準備が必要ですね。

水泳を始めるためには水着を購入したり、バレエを始める前にはレオタード・バレエシューズを購入したりです。これがピアノのお稽古となると、ピアノを購入しなくてはいけないので大きな出費になるのです。

お教室で弾ければいいだろう、と考えているのであれば甘いです。ピアノは必ず自宅で練習をしていかなくてはいけません。お教室で練習しよう、という考えでは、絶対、と言っていいほどにピアノは上達しないでしょう。お稽古を始める前に必要不可欠な物、それがピアノです。

しかしまだ幼い子どものお稽古のために、何十万円もかけてピアノを購入して、すぐに飽きてしまわないでしょうか。結局買っても、無駄になってしまう、なんてことはないのでしょうか。

そこで、ピアノのお稽古を始める前に、ピアノを買うのが本当に正解なのか? 電子ピアノやエレクトーンといった選択肢はアリなのか、を考えてみたいと思います。

まずピアノを購入することの1番のネックはなんでしょうか。そのお値段ももちろんですが、毎年の調律などの維持、音がご近所の迷惑にならないか、などの心配をされている方も多いと思います。

ピアノの防音に関しては、必ず部屋を防音にしなくてはいけない、などは特になく、常識の範囲内で練習をしていけば特に問題はないはずです。

ただし、マンションなどの集合住宅の場合は楽器不可の物件もありますから購入前にはきちんと確認をしてくださいね。もちろん深夜や早朝にピアノを弾いてはいけませんが、日中18時頃までに練習を終わらせれば、常識の範囲内と言えるでしょう。

ささいなことですが、窓を閉めてピアノを弾く、というだけでも防音効果があります。 少しの気遣いでトラブルを防ぐことができるでしょうから、お住まいの地域の環境もよく考慮するようにしてくださいね。

もしピアノを購入してから、深夜も練習したい、もっと弾きたい、という状況になれば、後からサイレント機能をつけることも可能です。ヘッドホンをつけて演奏することができるので、時間を気にせずにピアノを弾くことができます。電子ピアノではなく、ごく普通のアップライトピアノでヘッドホンを使えるのは嬉しいですね。

しかしこの場合、工事費も込みで20万円程の費用がかかります。本当に必要な機能ならば仕方ないかもしれませんが、高額になるため、これなら最初から電子ピアノやエレクトーンにしておけばよかった!と思ってしまうかもしれません。

最初から電子ピアノやエレクトーンを選ぶのも、もちろん自由です。しかし、エレクトーンはそもそもピアノとは違う楽器なので注意してくださいね。

ピアノは一段88鍵盤で、足元のペダルは音を響かせたりするためのものです。ピアノは鍵盤を弾くと中のハンマーが弦をたたいて音を響かせる生の楽器です。そのため調律も定期的に必要ですし、音量を調節することもできません。しかしその分本物の音が出るので、ピアノの醍醐味はその音色にあると言えるでしょう。

一方エレクトーンは鍵盤が2段になっていて、右手で上段、左手で下段を演奏します。 さらに足元からもペダル鍵盤で音を出すことができ、一人で合奏のようにたくさんの音を出すことが可能です。

電子楽器なので、内臓されたスピーカーから音がでますから、音量の調節ができ、調律の必要がないのが嬉しいポイントです。 しかしピアノと比べると鍵盤のタッチはとても軽く、いざピアノを弾こうと思うと、本人が意外と戸惑ってしまいます。 引き心地が全然違うので、似ているようにみえて全く別の楽器と言っていいと思います。 

では電子ピアノはどうなのでしょうか。

エレクトーンと同じく、電子楽器なので音量調節可能、調律いらずの上に、タッチもピアノに近く作られてはいるのでピアノにより近い楽器ではあります。

しかし弾き比べてみると、本物のピアノ…ではないことがわかります。本物のピアノの鍵盤の重量感などは、やはり本物のピアノでしか出せないのかもしれません。

エレクトーンや電子ピアノがいけない、というわけではありません。どんなメリットを求めているかで、どの楽器を購入するかが変わってきます。 それぞれの家庭によって1番適したものを選ぶようにしてくださいね。

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