[芸術・音楽・ダンス]ダンス発表会前の特別レッスンは必要?そもそも何をするの?

ダンス発表会前の特別レッスンは必要?そもそも何をするの?

2015/07/06

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子どものダンスのお稽古に発表会はつきものです。お友達の発表会に招かれたりして、影響を受けてダンスのお稽古を始めたい!と思う子どももいるでしょう。

普段の練習の成果を出すことができる発表会は、レッスンの中での刺激にもなりますし、技術の上達にも大きな影響を与えます。また発表会、という舞台上での経験は、人間的にも大きく成長する機会になります。

お母さんやお父さんも、子どもの成長を感じられる時間で、親御さんの方が楽しみにしている、というパターンも多いのではないでしょうか。

そんな特別な1日になるであろうダンスの発表会ですが準備は大変なものになります。

多くのダンスのお教室では、半年~1年前から発表会の準備が始まりますね。毎週のレッスンの中で、発表会で披露する曲も練習をすることになるでしょう。コツコツと練習を積み重ねていくので、飽きてしまう子どももいるかもしれませんが、本番のための練習はそれだけの時間が必要ということですね。

多くの場合、ダンス教室では、月に1回のペースで練習曲が変わります。しかし発表会の練習は数か月同じ曲を練習しなくてはなりません。子どもの年齢が低い程、飽きてしまう可能性が高いですが、発表会の練習となると仕方がありません。

月に1回のペースで練習曲を変える毎回のレッスンでは、週1回のペースとして1ヶ月で4レッスン。 4回しかレッスンがありません。 4回で振付ができる曲の長さは、限られてきます。

クラスの技術にもよりますが、曲のサビの部分が一通り振付できるかできないかくらいになります。 発表会の本番で、サビの部分だけ踊るわけにはいきませんよね。1曲のダンスの振付を完成させようと思ったら、数か月必要なことがわかります。

その中でも、子どもを飽きさせないようにレッスンを進めるのは先生の技量と言ってもいいかもしれません。

数か月の通常レッスンで同じ曲を練習してきているのに、発表会直前で集中稽古があるお教室もあります。発表会の数日前からの特別レッスンのことで、いつものレッスンとは別にお稽古をしなくてはいけません。

いままでも一生懸命レッスンしてきているのに、直前にお稽古をしなくてはいけないのはなぜなのでしょうか。

もちろん1番の目的は、子どもの発表会を成功させるためです。

最後の追い込み的な直前の集中稽古ですが、もしこの最後のレッスンが1週間前だと、子どもが振付などを忘れていることがあるのです。振付を忘れるなんて!と大人の感覚では思うかもしれませんが、ダンスの発表会で子どもがやらなくてはいけないことは踊ることだけではありません。

振付を覚えてダンスを踊るのはもちろん、フォーメーションの移動も細かく通り道が決まっています。衣装や小道具がある場合は、落とさないように練習したりと、見ている人の想像以上の気を遣っています。

特に子どもが難しいのがフォーメーションの移動です。例えば「このカウントで、○○ちゃんの右側を通る」というところまで決まっています。これを間違えて左側を通ってしまうと、フォーメーションがスムーズに進まなくなってしまい、他の子どもの怪我の原因にもなってしまいます。

厳しいようですが、振付を忘れて自分が恥ずかしい思いをするのは自分の責任です。しかしフォーメーションを間違えてしまうと、全体的な失敗の原因にもなってしまいますし、もしかしたらお友達に怪我をさせてしまい、嫌な思い出になってしまうかもしれません。そのため、フォーメーションの決まりも忘れてはいけないのです。

振付だけでなく、その最終確認を直前の集中稽古でおこなうのです。先生も、どの子をどのポジションにするのが1番よいのか、しっかり考えてくれているはずです。

重要なポジションについたら、それだけ先生に信頼されているということです。特にフォーメーションの移動は端の子どもから移動することが多いですから、センターの子よりも端のポジションの方が大切なこともあります。

真ん中で踊ることばかりが、良いことのように考えられがちですが、端でも責任のあるポジションだということを覚えておいてくださいね。

振付の練習は家で一人でもできます。しかしフォーメーションの練習は全員が集まらないとできないことですね。みんなで練習を積み重ねていくうちに、みんなで本番までの気持ちを高めていくこともできます。

1つの目標に向かって努力すると、結束力も生まれますよね。 そのため集中稽古があることで、発表会本番の達成感も変わってくるのではないでしょうか。大きな仕事を終えたような感覚は、子どもの成長にもつながるはずです。

発表会の前はサポートも大変ですが、子どものためですから、できる範囲で協力してあげてくださいね。

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