[就学前]【子どもを伸ばす幼少期の知育】体も五感もフル活用することの効果

【子どもを伸ばす幼少期の知育】体も五感もフル活用することの効果

2015/06/13

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ひと昔前だったら、「子供はとにかく元気に外で遊び回るもの」という認識で日本は回っていたように思えますが、近年では「知育」「右脳の発育」「英語脳」などと、とにかく「頭の良い子供に育てたい」という風潮が強く感じられます。

もちろんこれは悪いことではないですし、むしろ子供の将来のことを考えれば当然の親心と言えるでしょう。

しかし、メディアで良いと賛辞を送っているものにばかり食いついては飽きて、次のブームに乗っかるというやり方はあまり賛成できません。

そういったツールは一つ一つを取ってみれば多少の効果は持つのでしょうが、次々とモノが変わってしまっては、バランスのとれた脳を形成するのは困難になってしまいます。ある程度一貫した考えのもと、じっくり腰を据えて育てるくらいの気構えがなければ子供の成長を促すことは難しいのではないでしょうか?

今回は「知育」をテーマにしたいと思います。

<全身を使うことの重要性>

まず頭に入れていただきたいポイントは「脳全体を活発に機能させたいのであれば全身を万遍なく使え」ということです。

子供にしても大人にしても自分の意志で体を動かすためには当然ながら脳の様々な部位を使うことになります。

頭を動かす時、手を動かす時、足を動かす時など、動かす部位によって、また動かし方によって脳の使い方も違ってきます。このように様々な動作を自分の意志で行わせることによって、バランスのとれた脳が形成されていくのです。

具体的に言うのであれば、脳内の思考回路が速くめぐるようになったり、それに伴って情報処理速度が速くなったり、当然ながら知的な能力はぐんとアップしてくるでしょう。

体を動かすというのは、突然の躓きや障害物などを瞬時に判断して(思考回路の速さ)、次にどういった動きにすれば災難を防ぐことができるか(情報処理)、どのように動いたらもっと効率的な結果が生まれるか(知的能力)ということを考えることですから、やはり体の動き=脳力向上と言えますね。

では、「体を動かす」とはいっても、一体どのような動きが脳に良いのかというと、「走る」「飛び跳ねる」「ジャンプする」「ぐるぐる回ってみる」「色々な所を登る」というものが例として挙げられます。

こうすることで、先に述べたように様々な頭の使い方をしますし、何より体をこれだけ活発に動かせば血流も良くなるので、脳にしっかり血液が送れるようになります。このようにして、全体的に脳の力が増幅していくのです。

<もちろん頭を鍛えることも忘れてはならない>

全身を使うことで脳をフルに活用する、というのは上述の通りですが、もちろん脳そのものの鍛錬も欠かしてはいけません。

その際に有効なのは市販の高価な知育グッズなどではなく、親が積極的にかかわることです。どんなに性能の良いグッズを購入しようとも、それを親がただ与えているだけでは何の効果も発揮してくれません。

親が一緒に遊び、親が気持ちを込めて本を読み聞かせ、反応がないとしても積極的に話しかけることが何よりの知育グッズになるのです。

特に言葉や数字に関してはしっかり親がかかわるようにしましょう。数字であれば指やおもちゃを上手く利用しながら、買い物ごっこをしながらなど、色々なやり方が考えられますので、その子が喜んで取り組んでくれるような手法を一緒に発見してあげましょう。

<最後に>

子育てには絶対のマニュアルは存在しません。一般的に良いとされているものを使ったとしても、使い方や子供の性格によっては合わないということも多々あります。

そんな時は「他に良いものを探す」のではなく、「子供のために親自身が何をしてあげられるのか」ということをしっかり考えていきましょう。

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