小学校受験のことを「お受験」と言います。 わざわざ「お」を付けるところに教育ママを批判しているニュアンスがあるような気がしてなりません。
ネグレクトによる虐待事件が多い中、その対極にいるような親。子どものために幼いうちから「良い環境を」「良い学校を」と奔走することはむしろ親として素晴らしい姿勢だと思います。
でも、何故、批判的に言われてしまうのでしょうか?それはお受験ママがよくやりがちなおかしな光景があるからです。そして実はこの部分を改善すれば合格への近道になります。
ポイントは3つ。
×夢中になっているのは親、子どもは無関心
夢中になるべきは受験をする本人です。 でも、あれこれ課題に取り組ませようとして夢中になっているのは親、小学校受験の戦闘モードに入る母。子どもはしぶしぶ引きずられていて明後日の方向を見ている状態です。 何だか立ち位置が逆転している様子・・・
さて、いよいよ受験が近づきます。 受験塾の模擬試験、正解したらお母さんの顔が晴れやかになり、間違うと一瞬にして曇る。段々と親の顔色を窺うようになります。 ストレスが溜まる子ども、そして「受験が終わり一刻も早くこの状況から抜け出したい」と思っています。意欲減退。
受験の面接官はプロ中のプロ。「意欲がない」「すぐ親の顔を見る」「ぐにゃぐにゃしてい目が死んでいる」と直ぐに見抜きます。生き生きとしていない生徒は欲しくありません。
当人が夢中になるように支援することが大事です。不正解でも嫌な顔をしないこと、頑張っていることを認めることです。そして受験勉強そのものが知的好奇心が満たされて嬉しいと感じさせることです。これにより生き生きと受験当日も面接官の前で話が出来るようになります。
×父親の存在が薄い
シングルの人も多い中、私立の小学校の場合、離婚していることは不利であることは否めません。でも家族の形はとっていても父親の存在が薄い家庭、学校側はウエルカムではありません。
家庭の食卓での会話
ママ「絶対に私立○○小学校でないとダメ!あの小学校に入学出来なければ人生台しよ~」
パパ「小学校なんてどこだって同じじゃないか!地元の公立でいいじゃないか~」
家族の教育方針が全く一致していません。父親は単なる傍観者・・・。
受験当日、父親が着慣れないスーツを着せられて髪の毛を直され首に縄を付けられて面談に向かいます。でも面談する学校長は何十年、多くの親子を見ているプロ。
学校長「お父様は何故、当校に入学させたいと思ったのですか?」
お父さん「はあ、こちらの学校の教育方針に共感して・・・・・モゴモゴ・・・」
付け焼刃的に家族で一致している風を装っていてもバレバレです。子育てが母親任せであることはプロにはお見通しです。
夫婦の教育方針の一致は最低条件です。
×見た目が悪い
“人は見た目が9割” 就活、タレントオーデションも相手が話す内容よりドアを開けたその瞬間で面接官はだいたい合否を決めています。人間の脳は相手を見て3秒で「好きか嫌いか」「歓迎したい相手かそうではないか」を判断するからです。
小学校の3者面談(父親・母親・子ども)入ってきた瞬間の顔が能面のようで表情に乏しい、歩き方に品がない。これだけで相手にちょっとした不快感を与えてしまいます。
着席してから「○○○○なのでこちらの学校に入学させたいと思いました」なんて美辞麗句並べても、面接官は既に耳にシャッター。話の内容なんかほとんど聞いていません。
勝負はドアを開けた3秒!これも付け焼刃では出来ません。普段から姿勢、笑顔、歩き方を意識していることが大事です。親自身がマナー教室に通った方が合格の近道だったりしますよ。
さて、このポイント3つを押さえることが合格への近道。 是非、トライしてくださいね。
【あわせて読みたい】
>>お受験塾に通わせるときの大切な心構え
>>【小学生の文字の読み書き指導】量と質どちらが大切?
>>「勉強ができるから大丈夫」と思うことで見逃してしまう真実
教育総合ランキング
2024/11/20 更新