ダンスを習っていると、レッスン中に筋肉トレーニングを組み込んでいる先生にも出会います。 確かに大人のプロのダンサーさんの身体を見ると、みんな筋肉ムキムキです。 締まった身体を見ると、なんとなくダンスも上手な印象を受けますよね。 プロのダンサーともなると毎日毎日筋トレをして、筋肉をつけるための食事を摂ります。
大人のプロダンサーで筋肉ムキムキの人は、もはや踊るためではなく、見せるための筋肉をつけています。 そのため、子どものお稽古レベルでは正直そこまでの筋トレは必要ありません。 では、なぜレッスンで筋トレを組み込む先生がいるのでしょうか?
まず大きな理由として、そもそも踊るために筋肉が必要だからです。 しかし小学生くらいの子ども達は筋肉がよくわかりません。 レッスンでは腹筋と背筋を鍛えることが多いと思いますが、腹筋運動をしたことすらない子どもがほとんどです。 普通に小学校に通っているだけでは、腹筋を鍛える機会もないはずですから当たり前と言えば当たり前です。
しかし、腹筋がない人はいません。 誰にでも腹筋はあります。 子どもは、その腹筋の使い方がわからないのです。 ダンスに腹筋はとても大切です。 腹筋運動をすることによって腹筋を意識させて、自由に使えるようにしていきます。 腹筋を鍛えるなら背筋も同じように鍛えないと前後のバランスが悪くなり腰を痛める可能性があるので、やるときは両方同じ回数を目安にやりましょう。
背筋は足を後ろに上げる力をサポートする筋肉にもなるので、こちらも大切です。 子どもは背中が柔らかいので、背筋の方が得意な子どもが多いようです。
筋トレも必要ではありますが、あまりやりすぎると背が伸びなくなる可能性があるので要注意です。 とは言っても、毎日100回とかでなければ大丈夫でしょう。 10回くらいなら毎日やっても大丈夫です。 筋肉はとても固いので、しっかりとついてしまうと背が伸びにくくなるという説もあるのです。
そのため、本当につけたいのは筋トレでつく固い筋肉ではなく、踊りながら身についていく柔らかい筋肉です。 伸縮性があって、伸びのある筋肉がついた方が踊りには適しています。 この柔らかい筋肉は、ダンスをしながらつけていくのが1番いい方法です。
バレエのバーレッスンでつく、身体の内側の筋肉がついていくと理想です。 あまり難しく考えずに、普段のレッスンの時間を楽しく過ごしていればOKです。 ちょっと退屈な身体作りの時間もきちんと集中してレッスンしていけば、踊る事に適した筋肉を自然に鍛えることができますよ。
自宅でも筋トレをしよう!とあまり頑張りすぎる必要はありません。 子どものうちから、プロダンサーのような筋肉をつける必要はありませんからね。 レッスンでやるくらいの回数はついていけた方がいいですが、続けていけば必ずできるようになります。
筋トレの目的は、あくまでもダンスのためです。 ムキムキになるためではありません。 筋トレをしすぎて成長を止めてもいけませんから、レッスンの時間だけでいいので、集中してダンスの上達を目指していきましょう!
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