定期的に保険特集が組まれる複数の週刊経済誌をみると、よく「騙されるな!」的な論調が見受けられ、多くは保険会社の販売手法を問題視したり、「払い損となる保険より貯蓄を優先して老後に備えよ」、という主旨で語られています。
こうした記事には、保険の問題点に対して注意喚起を促すとしても、全体的には保険の本質から外れた誤解を招きやすい記述が多いように感じます。
保険料は保障の権利を得るための必要コスト
そもそも保険業法や保険法に則った保険募集が行なわれている限り、騙すという行為は成立しません。
また、国内には40社を超える保険会社が競合し、顧客ニーズを取り込むために毎月のように商品改定や新商品がリリースされており、さらには保障のオーダーメイド化が進展している現状では、他社と同一の保障内容の保険はないと考えて良いでしょう。
したがって、他社より割高な保険に加入させられるという心配はないと思います。
無論、保険料に占める保険会社の経費率が高いか低いかなどに注意を払う必要もなく、自分の保障ニーズに見合った保険料かどうかに焦点を当てるべきです。