住宅[373]

住宅を建てる際に役に立つ敷地選びのポイント

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執筆者:高田 和政

家を建てる際に敷地を選ぶ時の項目について考えてみたいと思います。

一般的な価値観としての価格や広さ、利便性で候補として残った敷地をさらに絞り混む場合についてです。

項目としてはいくつかあります。

ひとつ目は隣地との境界線がはっきりしているかということです。都心から離れた、田舎の大きな土地などではあまり気にすることはないかもしれませんが、街中の昔から家が建っているような地域ではブロック1つの所有に対して様々な解釈がある可能性があります。

また、そもそも、そのような境界明示すらされてない場所ではポイント(※1)をうつことによって土地を購入の際はっきりとさせるべきでしょう。

ふたつ目の項目は敷地に接道している道路が建築基準法の道路であるかどうかです。

また、その道路が4メートルより幅員が狭い場合はその道路中心線から2メートルずつセットバック(※2)する必要があります。その結果、敷地の面積が削られることになるので、特に街中の狭小地では気をつけるべきポイントです。

更にはその土地に景観条例がかかっている場合、建物の形状(庇の奥行寸法やけらば(※3)の出寸法)や色彩に制限がかかります。それによって、意図してるデザインが制約される場合があります。

※1 ポイント とは
道路と敷地の境をあらわす境界標のこと

※2 セットバック とは
敷地や道路の境界線から後退して建物を建てること

※3 けらば とは
本を半分開いて伏せたような一般的な屋根の棟の両端部のこと

最後の項目として、地面が軟弱地盤でないかどうかも考慮すべきです。

木造の二階建であれば地盤改良工事で十分補強できるのですが、深い層までの軟弱地盤では工事が大掛かりとなり、その費用も馬鹿になりません。土地購入時の価格交渉材料としても良いと思います。

更にはその地域のインフラについても確認しておくと良いでしょう。日本の住宅地でもまだまだ下水道が完備していないところもあります。

その場合は敷地内に浄化槽を設けそれをメンテナンスしていく必要があります。その他には都市ガス配管が整備されていない地域はプロパンガスを使うことになり、住宅に使える設備が変わってきます。

最近ではプロパンガスの場合はオール電化住宅にすることが多いようです。

以上のように価格、広さ、利便性以外にも土地は見るべきポイントがたくさんあるのでこれらを考慮して購入を検討するようにしましょう。

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住宅総合ランキング2024/11/21 更新

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