住宅[373]

隠れた流行?【業務用キッチン】を我が家に

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執筆者:越野 かおる

最近では、業務用キッチン(業務用厨房機器)を住宅に採用したいという声が増えてきました。

業務用キッチンの魅力は、プロ仕様の造り、ステンレスの質感、無駄を極限まで省いたそのシャープなディテールですね。

それ以外にも、ステンレスの厚みが家庭用よりも約2倍程度厚いので丈夫であること、リサイクルが出来てエコであること、そして、入手方法によって、かなり安価で設置できることです。

過去に住宅へ採用した際には、「シンク台+ガスコンロ台(加熱機器込み)+調理台+レンジフード」のセットが30万円程度で設置できました。

業務用キッチンは、中古市場も活発ですのでリサイクル品を利用してみるのもコストダウンに繋がる手法だと思います。中古品でも磨いてあると新品同様に綺麗になるのでご安心くださいね。

ですが、業務用キッチンの弱点にも注目してください。

まずは、その見た目。もちろん、業務用ですので住空間にどのように設置するかが問題になってきます。

「ラーメン屋みたいで嫌だな」と思われる方もいますので、リビング・ダイニングとの調和を考えてご検討ください。そして、シンプルな構成(大雑把)故に収納力はほとんど期待できないため、キッチン周りの収納計画が非常に重要になってきます。

天板カウンターも一体ではないので、「継ぎ目」を気にされたり、お掃除のことを危惧される方もいらっしゃいますので、業務用キッチンの採用は慎重にご検討頂きたいですね。

 

更に、2008年10月より一般家庭に設置するガスコンロには、【調理油過熱防止装置と立ち消え安全装置を全口に搭載することを義務付け】されました。ガス事業法です。これにより、上記の装置が搭載されていない業務用のガス機器は利用できなくなりました。

家庭用の卓上型の加熱機器を採用するか、加熱機器の部分だけ特注制作でビルトイン加熱機器を設置するか、という選択になりますね。

このように、メリットとデメリットを理解した上で、皆さんのイメージした業務用キッチン・ライフを楽しんで頂ければと思っています。実は・・・私も業務用キッチン愛好家の一人です!

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住宅総合ランキング2024/11/22 更新

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