【その2:可変性の低さ・増築不可能】
2点目は可変性の低さで、増築が不可能な点です。間取りを変更する改築(リフォーム)は可能ですが、マンションでは床面積を増やす事はほぼ不可能です。
【その3:立体的な空間は望めない。】
前回マンションは平面で使える事を良い点としてあげましたが、住宅の中に階段や吹き抜けなど立体的な空間がある事は、空間演出上優れていると思います。通常のマンションでは階段や吹き抜けは設けられません。
【その4:共用部を許可なく改変できない。】
コンクリート壁など構造体は建物全体の共有物なので、許可なく改造する事ができません。例えば、隣の家との間にある壁(界壁)に絵をかけたいと思っても、それがコンクリート直壁や※乾式耐火間仕切りであれば、穴をあける事ができず金物を取り付ける事ができません。
※乾式耐火間仕切り・・・建物の重量を軽くするためや、工期を短くするために採用される工法。コンクリート壁と比べた場合、直接打撃による騒音に弱い。
【その5:継続的に管理費が掛る】
マンションでは良好な住環境を維持するため、継続的に管理費を支払わなければなりません。しかし、その分清掃作業などする必要もありません。
なお、修繕積立金については、戸建住戸でも将来的なメンテナンスが必要で、その際に一時金として発生するものなので、違いはないと考えます。
【その6:震災後のリスク】
高層階では大地震など被災した時、エレベーターや水道が止まってしまう事などが考えられます。復旧するまでの間、不便な生活をしなくてはなりません。しかし、最近では非常用電源を備えたり、非常食を備えたりなど防災対策のなされた物件もあります。