教育[725]

しゃべれない赤ちゃんとコミュニケーションをはかる方法

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執筆者:吉中 みちる

皆さん、コミュニケーションというとどんな方法を思いつきますか?

まず最初に思いつくのは皆さんが普段使う「話ことば」でのコミュニケーションですよね。

相手と共通の母国語であれば、日本語、英語、ロシア語、フランス語など自分の母国語でコミュニケーションを取る方法が一番効果的で伝わる方法ですね。

では、自分の母国語が通じない相手とはどうやってコミュニケーションを取りますか?

身振り手振りなどのジェスチャーを交えて何とか相手に分かってもらおうとしますね。

先日娘が一ヶ月言葉の通じない仲間と寝起きを共にする体験をしてきましたが、そこでもこの身振り手振りがとても役に立ったと言います。

何とか通じた!と本人が思えたのはきっと、11歳という年齢が考えうるいろんな手や体の動きを駆使してそれらしいことを伝える知識や事前体験があったから!


では、言葉もしゃべれない赤ちゃんたちはどうでしょうか?

まだ経験値も浅いですから、身振り手振りのジェスチャーの知識もありませんね。

それでも、

*おなかすいたな~

*ママの姿が見えなくて不安だな・・・

*眠たいな~

*ちょっと寒くなってきたよ

など等伝えたいことって赤ちゃんでも意外とたくさんあります。

そんな時、赤ちゃんはまず、「泣く」「ご機嫌が悪くなる」という手段で伝えようとします。だって、それしか手段を知らないから!!!

「いつもお世話してくれるママやパパが何とか察してくれたらいいな~」

「伝わったらいいな~」

という期待を込めて泣いたり、機嫌が悪くなったりするんですね。

この方法で何とか伝わるのは、赤ちゃんの月齢が低くて欲求の種類がまだまだ少ない時期限定です。

その後、月齢が上がってくると、伝えたい内容や気持ちがどんどん複雑になってきて、「泣く」ことや「機嫌が悪く」なるだけでは、どうにもこうにも伝わらなくなる時期がやってきます。

ここまで来ると、お世話をする人によって赤ちゃんへの対応が大きく違ってきます。


タイプ1.赤ちゃんって泣くのが仕事。あれこれ思いつく事やってみたけど、わからないから仕方ない。

そのうちしゃべるようになるわ・・・と日々の育児を何とかこなすタイプ

タイプ2.きっと赤ちゃんにだって何か伝えたいことがあるはず。それを引き出す方法は何かないものだろうか?

おしゃべりできる前からちゃんと分かり合いたいとその方法を模索するタイプ


さて、あなたはどちらのタイプでしょうか?

もし、あなたがタイプ2の人であれば、おすすめなのが、「ベビーサイン」です。

おしゃべりできない赤ちゃんに「手の動き」というコミュニケーションできるツールを教えてあげることで、水を得た魚のように、おしゃべりできる前からどんどん通じ合えるようになるんですよ!

お腹がすいたら【おっぱい】のベビーサイン。

ちょっとお部屋を明るくしてほしいなという場面では【電気】のベビーサイン。

お出かけ先でのどが乾いたら【飲む】のベビーサイン。

お散歩に行きたいよ!を伝えるには【帽子】のベビーサインを使うことも。

ママに大好きだよ~と伝えたい時には【大好き】のベビーサイン。

いかがですか?ベビーサインは初歩的な言語なので、教えていけるサインの種類は無限大!1歳半くらいまでに50~60個ものベビーサインが使えるようになる子もたくさんいます。

そして、何よりも素晴らしいのが、おしゃべりできない時期にベビーサインでコミュニケーションをたっぷり楽しんだお子さんは、言語能力が発達して、とても明るく前向きに周りとの関係を築く事ができるようになることです。

現代社会になくてはならない、コミュニケーション力の基礎を培うベビーサイン。是非、始めてみてくださいね。

ねんねの赤ちゃんから、上はいくつであってもおしゃべりがまだのお子さんだったら、スタートしていただく事ができます。

詳しくは「ベビーサイン協会」と検索してみてくださいね。

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>>「ベビーサインで赤ちゃんと楽しく遊びたい!」すぐできる室内遊び

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