妊娠期間がやっと終わったと思ったら、それは長い長い子育ての始まりです。
妊娠中は多くの制限があるとはいえ、自分の身体は一つだったのでまだ身軽だったのかもしれません。 子育てが本格的に始まると、各家庭でそれぞれの教育方針が変わってきます。
それぞれの家庭で1番いい方法を選ぶべきなので、先輩たちの意見は参考程度に聞き、自分達がどのように子どもを育てていきたいのかしっかり考えましょう。
まず赤ちゃんが口にすることになるミルクで、母乳派とミルク派で方針が別れますね。 病院でも母乳を推奨しているところが多く、母乳の方がなんだかよさそうな気がします。 では具体的に母乳で育てると、子どもにとってどんなメリットがあるのでしょうか?
まず1番のメリットは赤ちゃんとママのコミュニケーションになることです。
生まれたての赤ちゃんは寝ている時間が長いですし、当然言葉でコミュニケーションをとることはできません。 赤ちゃんはママの母乳で免疫力を高めているとも言われています。 授乳の時間で信頼関係を築いているといってもいいかもしれませんね。
また授乳することはママの身体一つでできますのでミルク代がかかりません。
完全ミルクで育てることになるとミルク代だけで月に1万円弱かかるそうなので、年間10万円以上の節約になりますね。 当然ミルクをつくる調乳の手間もありませんし、哺乳瓶を消毒する必要もありません。 ママの身体ひとつで全てできてしまいますので、手軽なのが魅力です。
しかしこの母乳のメリットは、逆に考えればすべてデメリットとも言えるのでよく考えましょう。 ママとのコミュニケーションになるのはとても素晴らしいことですが、ミルクにするとパパがミルクをあげることもできます。 ミルクにするとパパと子どものコミュニケーションにもなるのです。 パパがミルクをあげられると言うことは、ママが自由にお出かけをすることも可能になります。
母乳だとママ以外の人は授乳できないので絶対にママが子どもと一緒にいなくてはいけません。 ミルクだと、その拘束がなくなるので気持ち的には楽になりますね。 また哺乳瓶でミルクをあげることにより、どれくらいの量のミルクを飲んだかが一目瞭然です。
ただしミルクになると母乳の人と比べると、外出時の荷物が増えてしまいます。 ママの負担が減るイメージのあるミルク派ですが、どっちもどっちかもしれません。
母乳にするにしてもミルクにするにしても、メリットデメリットがあるので、どちらがいいのかわからなくなってしまいそうですね。
完全にどちらかに決める必要はありません。 混合派という人たちもいて、母乳とミルクを組み合わせて子どもを育てることもできます。 混合にしたい場合は、早い段階で哺乳瓶に慣れさせてあげてくださいね。 母乳で授乳を始めてしまうと、哺乳瓶を受け付けなくなってしまう赤ちゃんもいるようです。
哺乳瓶を受け付けなくなってしまったら、その後は母乳をあげるしかありません。 生まれた直後に市販のミルクをあげることに抵抗があれば、搾乳をして哺乳瓶に入れてあげるといいですよ。
中身はママのお乳をあげて、哺乳瓶に慣れさせるのが目的です。 後々ミルクにも慣らしておけばよかったな、と思っても遅いので、できるだけ最初に方針を決めましょう。
仕事にすぐ復帰するママは、当然ミルク派になるかと思いますが、母乳派の人も哺乳瓶に慣らしておくといいでしょう。
母乳だとママの食事に多少の制限が出てきてしまいます。 アルコールを飲んだら時間をおかないと授乳できませんし、生クリームはお乳の味が変わってしまうので控えた方がいいという説もあります。 妊娠中のように、我慢しなくてはいけない事が続くのです。
ママだってたまには好きな物を食べたいし、羽を伸ばしたいときだってありますよね。 そんな時はミルクと併用したっていいでしょう。 たまにはミルクにして、パパに預かってもらえば出かけることもできます。 完全母乳は確かにいいかもしれませんが、負担にならない程度でいいのではないでしょうか。
母乳派・ミルク派、それぞれ考え方があると思いますが、どちらがいいとか悪いはありません。 どちらで育てても、赤ちゃんはきちんと大きくなっていきます。 大切なのはママとパパがしっかり愛情を注いであげることですよね。 両方のメリットをうまく組み合わせて、ママにも赤ちゃんにも最善の方法で子育てをしていってはいかがでしょうか。
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