学校での友人や先生、スクールカウンセラーや相談員、地域の登下校支援、子どもパトロール、町の人々、交番のおまわりさん、役所の方々、みんなが「気にかけてくれる人」です。
内閣府が宣言したように「子どもを主人公にして子どもを大切にする社会づくり」に誰もが参加しているのです。気づかないでしょうがみんなが、どこかで「自分を気にかけてくれる人」なのです。
まず家庭での兄弟姉妹、両親や隣近所の方々、すなわち「横的な繋がりとして人と人との関わり」を持っているのです。
人と人との関わりは「人格形成に役立つ訓練の機会」を与えてくれているのです。それが「自分を気にかけてくれている人の存在」なのです。けっして孤独であり、自分ひとりだけではないのです。よく目を見開いてください。
そうした人間関係の繋がりは、その関係性を更に広くして見ると、人類が家族のように兄弟姉妹として平和に繁栄を享受して共に生きていくのが「気にかける」という基礎的な働きかけなのです。
「気にかける」とは、人類が共に手を取り合って生きていくための共通の基盤となる普遍的な価値といっても良いのです。「気にかけてくれる人がいる」と信じ、「気にかけられるようになる」関係性を築くことが、より良き人生を歩むうえでの力となり、その本質は「愛」という思いであり、それに基づいてより良く生きることが人類普遍に求められているのです。