教育[725]

「中学受験はしないが塾に通う」その際の失敗しない小学生の塾選び

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執筆者:門衛 教育運営チーム

小学生が塾に行く場合に関しては大きく分けると2つのパターンに分かれます。

1つ目は「中学受験のための塾」であり、2つ目は「学習習慣をつけるための塾」です。

普通は前者を進学塾とし、後者を学習塾と呼ぶことが多いです。今回の文章では特に2つ目の学習塾の選び方について述べてみます。

まず、1つ目の「中学受験のための塾」ですが、この場合は本人も保護者も目的が明確となっているため通うことに対しての抵抗自体は少ない場合が多いです。

これに反して2つ目の目的で塾に通う場合は色々なトラブルなどが発生することがあります。本人がどうしても通いたいという意志を持って学習塾に通う、しかし受験はしない、という小学生の割合は非常に低いです。

たいていは保護者の指示で通っています。仲の良い友達が通っているため一緒に通っている。いくつか習っている習い事のうちの1つとして通っている、など本人の学習意欲から発生した通塾ではないことが多いです。

そのため「簡単に休む(保護者も同意する)「宿題をやってこない」「注意されると塾に行かなくなる」という状況になりやすいのです。

たとえ中学受験をしなくても塾に通わせる限りは、何かしらの目的意識を本人も保護者も持つべきです。でないなら高い授業料と貴重な時間を使って塾に通わせる必要はないと長年塾講師をしている私は考えます。

「行かしてないよりはマシだろうから、とりあえず塾に入れる」くらいなら中学受験しない小学生が塾に行かなくてもよいと考えます。どうせ行かせるなら授業料に見合う結果を求めるべきです。

だいたいの塾の場合(私もそうでしたが)、体験授業があったり、入塾前に教室長と保護者が話す機会があります。このときに「何をもとめて、この塾に入れるのか」を教室長に告げなければなりません。

苦手科目を小学生のうちに徹底的につぶしたい、得意科目をとことん伸ばしたい、自宅での学習習慣をつけたい、授業を受ける姿勢や態度を良くしたい、など塾に通う理由は様々です。

保護者から何も告げなければ教室長は「とりあえず生徒数を増やしたいため適当に話を合わせて入塾させよう」とするため、非常に注意が必要です。教室長に要望を伝え、それが実現できそうにない、もしくは教室長がはっきりとした返事をしないときは、その塾に通わせるのは危険です。

ただただ「通っているだけ」の状態になりやすいからです。

また、「大手の塾だから安心」、という考え方は根本的に間違っています。大規模の塾になると、それだけ多くの校舎を持っています。その校舎の教室長が全員同じレベルなわけがないからです。

名前の通っていない小さな塾でも教室長が熱意を持って、しっかり取り組んでいるなら、その塾のほうが信用できると言っていいでしょう。

よって中学受験をしない小学生が塾に通うときには「明確な目的を持つ」「塾の規模よりも、その校舎の教室長」こういった点に注意して塾を選べば、塾選びで失敗することは減ると私は考えます。

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教育総合ランキング2024/04/17 更新

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