この式では分母が同じなので、分子の大きさだけで比べられます。
答えは「6÷2」と同じで、これを分数であらわすと「6/2」です。
それでは、「6/7÷2/3」ではどうでしょう?
この式は、分母が違うので、そう簡単に
「6/7は2/3の何倍か?」はわかりません。
そこで分母を同じにしてみます。そう「通分」というやつです。
6/7の分母と分子には「×3」、2/3には「×7」をすると、大きさを変えずに分母を同じにすることができます。
6×3/7×3 ÷ 2×7/3×7
これで分母が同じ21になるので、分子だけで大きさを比べることができますね。
つまり「6×3は2×7の何倍か?」を考えればいいのです。
6/7÷2/3=6×3 / 7×3 ÷ 2×7 / 3×7
=(6×3)÷(2×7) となり、
この「わり算」を分数であらわすと
6×3 / 2×7
これは「6/7×3/2」の計算と同じになり、結果として「分母と分子をひっくり返してかけ算」をしたことになります。
他にも「比」をつかったアプローチもありますが、大切なのは子どもたちに、ただ「やり方」を教えるのではなく、「試行錯誤」させながら「理解」を積み上げる楽しさを伝えることだと考えています。
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