教育[725]

【上手な作文を書くコツ】出だしや書き方2つのポイント

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執筆者:馬場 猛寿
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「作文を書くのが苦手・・・」

「うちの子は作文が書けないんです」

子どもたちや保護者の方によくされる相談です。
 
学校でも「作文」や「感想文」を書く機会はあると思いますが、書き方はあまり指導されていないのではないでしょうか。「思ったことを思った通りに書きなさい」と言われるだけで、実際に「書き方」を指導されなければ、できないのは当たり前です。

そこで今回は、読む人を楽しませる作文を書くために、私たちが子どもたちに最初にアドバイスしている2つのポイントをご紹介します。

1.作文の出だしで「結論」を書かない。

たとえば、「宝物」というテーマで作文を書かせると、ほとんどの子が、「私の宝物は、犬のラッキーです」とテーマの結論から書き始めます。
 
これでは、あとに続く文が「なぜかというと…」という理由を書くしかなくなり、非常につまらない作文になってしまいます。
 
作文の出だしをセリフから入るとか、エピソードから入るなど、頭をつかって工夫させることがポイントとなります。
 
◆セリフから入るパターン
 
「あ、子犬がいる…」去年の夏休み、雨が降る公園のベンチの裏で、悲しそうに泣いている子犬を見つけた。これが私とラッキーが初めて会った瞬間だ。……
 
◆エピソードから入るパターン
 
昨年のある夏の日、都内では午後から大雨が降り始めた。帰宅していた私の傘には、激しい雨音。自宅近くの公園を通りすぎようとしたとき、その雨音にまぎれて悲しそうな子犬の泣き声が聞こえた。……
 
このように作文の出だしを工夫させることで、作文がうまくなるだけでなく、お子さんの「考える力」が大きく育ちます。

次ページでは大きなポイントとなる「語彙」についてお話しいたします。

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