私立大学を第一志望とする人にとっては、センター試験の出来というのは、自身の受験を大きく揺るがすものではないかもしれません。
しかし、今の時代は私立大学も大半がセンター試験を利用していますから、まったく無関係を貫くというのも難しいかもしれませんね。
今回は、私立大学を第一志望とする人にとっての、センター試験後の私立大学戦略についてお話ししていきましょう。
一般的にはセンター利用私大、つまりセンター試験の結果だけで私立大学の合格判定をしてくれるシステムは、センター試験前日までの出願・・・というのはちょっと前までの常識です。
しかし、今の時代は昔と比べてはるかに多くの大学がセンター試験を利用しているため、その出願方法も非常に多岐にわたるようになりました。
その一つの例が、「センター試験が終わって自己採点をしてからでも出願できる私立大学」の登場です。
ですから、センター試験を受けてみて、思ったより点数が悪かったという場合は、センター試験後でも出願できるワンランク下の大学を探してみて、併願としてみるのも良いかもしれませんね。
もしくは、センター試験で思ったより点が取れたとなれば、その逆もありえるかもしれません。しかし、注意していただきたいのは、センター試験後に出願できる私立大学の場合、比較的ランクが下の大学しか残っていないケースが多いということです。
自分が出願する可能性がある私立大学はセンター試験前までの出願しか受け付けないのか、センター試験後でも受け付けているのかを、事前に調べておくことをおすすめします。
あとは、センター利用私大で出願するタイプの受験は、一般的には入学手続き締め切りが早めに設定されているので、そこも注意が必要ですね。
センター試験がよくできた人も、全然できなかった人も、私立大学に向けて新たな気持ちに切り替えなければいけません。
いつまでも浮かれていては足元をすくわれますし、いつまでも引きずっていては私立に向けて力も入りませんし、どちらにしても気分を一新しなければなりません。
では、センター試験終了後から、私立大学まではあまり日数が残されていませんが、どのくらいのバランスで対策を立てていけばよいのでしょうか?
もちろん滑り止めと言われるレベルの対策はかなり早い段階で済ませていなければなりません。その上に、実力相応校・挑戦校がひかえていますから、センター試験よりずっと前に滑り止めのチェックは終えていてください。
そして直前には実力相応校を2~3割、挑戦校を7~8割というバランスでしっかり傾向をつかんでおきましょう。
実力相応校は決して無理のあるレベルではないですから、最後のチェックをある程度怠らなければ合格を勝ち取れる確率はぐっと高まります。
挑戦校は自分の実力よりも上にある大学ですから、注意に注意を重ねて対策しておかないと、合格を勝ち取ることはできません。挑戦校の大学の過去問は穴が開くほど研究し尽くしておいてください。
合格を勝ち取るために、勉強を万全な状態にしておくことは当然やるべきことですが、なにも勉強だけではありません。
受験前にしっかりやっておくべきことは他にもあります。
それが「当日のシミュレーション」です。何時に起きて、何時の電車に乗って、どこで降りて、どのように大学まで行くのか、そういうことを事前にシミュレートできていないと、当日になって大慌てすることになります。
一見小さなことのように思えますが、当日そのような状況になってしまうと、精神的に崩れてしまう可能性が高くなりますから、バカにはできませんね。