教育[725]

国立大学を目指すべきか私立大学を目指すべきか

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執筆者:門衛 教育運営チーム

今の不景気な時代においては、国立大学の学費の安さは魅力ですね。

それは学費を直接的には感じない学生にとっても同じことで、国立大学は「行けるものであれば行きたい」という位置づけなのではないでしょうか?(首都圏の学生にとっては私立大学は近くにあるため、私立が第一志望ということも多いですが)

しかし、国立大学は受験科目が非常に多くなるため、早々に断念してしまう人もいるようです。では、その場合には早い段階で私立大学に切り替えてしまった方がいいのでしょうか?それとも国立を目指し続けるべきなのでしょうか?

<国立を目指し続けるべきパターン>

どうしても行きたい大学が国立大学である場合は、当然志望校合格に向けて努力ができますよね。

なんてったって、「絶対に入りたい!」という強い気持ちがあるのですから。その場合はもちろん国立大学を目指し続けてください。

それに対して「国立には行きたいけど、ちょっと無理そうだから私立に切り替えてしまおう」という考えの人も国立大学を目指し続けることを勧めます。

なぜならそういうタイプの人は私立大学(3教科以内で受けられることがほとんど)に絞ったとしても、結局は「3教科になったから勉強する科目が減った~」という気持ちになってしまって、勉強量も減ってしまい、最終的には受験そのものに失敗するケースが多いからです。

実際、私立に切り替えたタイプの受験生の自習室での様子を見ていると、時間ができたからこそ、逆に気が抜けて携帯電話をいじったり、ぼーっとしているケースが多く見られます。

そういう人は逆に国立を無理してでも目指し続けることで「常に勉強し続けなければならない状況」に自分を追い込み、気の緩みが生じないようにしておきましょう。

最後の最後まで努力を続けることで、仮に国立大学に合格できなかったとしても、その頑張りを私立大学受験に生かすことができれば、予定していた併願の私立大学よりも1ランク・2ランク上の大学に合格できる可能性が高くなります。

私立に切り替えてしまった人は、場合によっては2ランクも3ランクも下の大学にしか合格できなくなるという可能性も考慮してください。もちろんそこは自分の判断となりますが。

<私立に切り替えて正解のパターン>

私立大学受験に必要な3教科(文系ならば英語・国語・社会or数学、理系ならば英語・数学・理科)に特化した実力を持っており、逆にそれ以外の科目に対して大きな苦手意識を持つ受験生の場合は、ケースによっては私立大学に切り替えることで功を奏する場合があります。

もちろん3教科がそれだけできているのであれば、そのまま国立大学に合格できる可能性も秘めているのですが、3教科にさらなる磨きをかけることで、早慶上智レベルの私立大学への合格を勝ち取ることが出来る可能性が高くなります。

国立大学自体は素晴らしいですし、メリットばかりなのですが、やはり早慶上智と比べてしまうと一般的な国立大学はすこしだけぼやけてしまいますね。特に4年後の就職活動の時にそれを痛感することになるでしょう。

そう考えると、超上位校の私立大学を徹底した3教科特化型にして目指してみるというのは1つの人生の選択肢と言えます。

<最後に>

最終的には「自分はどこに一番行きたいという気持ちがあるのか?」が大事になってきます。

この記事を読んだからと言って、「じゃあ、ここに書いてある通り・・・」というのはそれもまた違う気がしませんか?

受験は人生における大きな分岐点となります。そこに他人の意見が大きく介在するべきではありません。ただ、もし迷いがあった時の1つの意見として参考にしていただけると幸いです。1回しかない人生だからこそ、悔いのない選択をしましょう!

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教育総合ランキング2024/11/21 更新

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