教育[725]

現役で国立大学に合格するチャンスは何回?

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執筆者:門衛 教育運営チーム

国立大学といえば、私立大学と比較しても学費が非常に安く、大学受験を控えた子供を持つ親としては非常に助かる所ですね。

しかし、私立大学と違って、国立大学の合格者には枠が決まっており、それを大きく上回る合格者数は出さないのが通例となっています。そうなると、限られた人数しか入ることができません。

しかし、早々に諦めてしまう必要はありません。国立大学はチャンスが3回もあるのです!では、どのようにしてそのチャンスを勝ち取るのでしょうか?

<公募推薦での合格>

国立大学の最初のチャンスは「公募推薦」です。

これは、学校長の推薦を経て、生徒が志望する大学に出願をし、小論文や面接などの各学校ごとに設定された試験を受けて合格を勝ち取るタイプのものです。

まず、学校長の推薦を取る必要があるということは、必然的に定期テストでしっかりとした成績を取る必要があるということを意味しています。

そのためには、高校1年生の頃からの積み重ねが必要になってきます。とは言っても、私立大学がメインの「指定校推薦」と違って、成績を上位でキープして、学校長の推薦が取れたからと言って、合格が99%確実になるわけではありません。

その成績はあくまで校内選考の一部であって、それが原因で合格が決まるというものではありません。(もちろん、大学によってはそれで決まってしまう所もあるようですが、やはり多くはないと思います)

しかし、まずは校内選考を通過しなければスタート地点にも立てませんから、確実に上位に入っておくべきと言えるでしょう。

それを通過したらようやく試験の対策を立てます。この試験は一般的な面接や小論文、そして時には学科試験を課したり、学科の内容についての口頭試問などを課す場合もあります。

もし、自分の学校で同じ大学を受けた先輩が過去にいるのであれば、間違いなく試験データは残っているはずです。必ず学校の先生に問い合わせましょう。(もっとも、放っておいても先生から助け舟を出してくれることが多いですが)

面接は色んな人に練習として付き合ってもらうようにし、「慣れ」を作ってしまわないようにしましょう。どうしても同じ人とばかり練習をしていると、慣れてきてしまい、本番で逆に緊張が高まってしまうということになりかねません。学科試験や小論文の場合も、専門の先生に相談をして、確実に評価を上げられるように心がけてください。

<一般入試は前期と後期があるぞ!>

国立大学に一般の試験を受けて入る場合は、まず「センター試験」を受けなければなりません。

その点数(自己採点)によって、どの大学に出願するかということを決定します(後出しじゃんけんのようですね)。

そして、各々の大学が課す二次試験を2月25・26日に受けることになります。

これがいわゆる「前期試験」です。前期試験はセンター試験の得点が微妙な人であっても、「二次試験での挽回」を狙って突っ込んでくるケースが多々あるようですから、そこはやはり二次試験で力を発揮できるようになることが必要です。

二次試験は一般的には論述や記述形式が多くなるので、センター型とは全く違う勉強が必要になります。また、大学によっても形式が全然違ってくるので、センター後に出願する大学をすぐに決めて、対策に取り掛かりましょう。

そして、前期と同時に出願するのが「後期試験」です。後期試験は3月の中旬に試験があるため、大学によっては「面接のみ」「調査書のみ」というところもあります。

しかも、後期試験は「それ以上、後がない国立大学の試験」でもあるため、前期で出願した大学よりも1,2レベル落として出願してくるケースが多くなります。しかも、合格の枠が極端に少ないため、あまり勝負に出る受験生はいません。

そういう意味では、前期で「ギリギリ可能性のある国立大学」にチャレンジし、後期では「安全な国立大学」を出願するのが無難でしょう。

<最後に>

以上の3回を全てやり抜くことで、国立大学の合格を勝ち取れる可能性も高くなってきます。早めに準備すればするほど、人よりも上に行ける「努力の世界」ですから、今、この瞬間からスタートしましょう!

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