世の中の全学生にとって楽しくもあり、苦しくもあるのが「夏休み」ですね。
夏休みの苦しいもの代表と言えるのが「夏期課題」ですが、特に高校生に課される夏期課題は学校によっては尋常じゃないくらいの分量が出されます。今回はその乗り切り方をご紹介しましょう。
高校生の夏期課題の中でも群を抜いて厳しいと言われる教科は英語と数学の2トップでしょう。
数学の場合、夏休みに入る前には教材一冊がまるまる課題として渡され、それを全て解いて自分で答え合わせをして2学期の最初に提出する、というパターンが多いようです。
「答えがあるのなら楽勝じゃないか」という声が聞こえてきそうですが、そう簡単にはいきません。数学の場合、答えが載っているとはいっても、最後のページに「答えの数字」だけが載っているのであって、途中の式やプロセスは載っていないことが多いのです。
つまり、答えというのはあってないようなものと思った方がよいのです。また、英語は大量の文法問題に加えて、大量の読み物を与えられることが多いようです。これも日本語訳などは存在しないため、しっかり最初から最後まで自分の力で訳していかねばなりません。
しかも、その課題をもとにして、9月最初に実力テストが実施されることも多いので、手を抜くわけにはいきません。
ただ、大量にあるからといって40日間ダラダラと進めていてはメリハリのない勉強になってしまいます。「夏休みは頑張るぞ!!」という気力が最初のうちはまだありますから、そのうちに終わらせてしまいましょう。
また、科目によっては夏休みに入る前に課題が渡されますので、夏休みに入る前に課題を終わらせてしまうと、夏休みに入ってからがとてもスムーズにいくでしょう。
では、なぜ早めに終わらせるべき、と言えるのでしょうか?ここではそのメリットをいくつかお伝えしましょう。
①部活や遊びに時間を使える
よく「夏は部活が忙しくなるし、遊びにも時間を使いたいから、どうしても課題が後回しになってしまう」という人がいますが、それはちょっとちがうのではないでしょうか?
高校生の本分は、あくまで第一に勉強であって、それをしっかりこなして初めて、部活や遊びに時間をかける権利があるのです。だから課題を早い段階で終わらせてしまった人には好きなことに時間を費やす権利が与えられるのです。
②2学期以降の予習に時間を充てられる
もちろん部活や遊びというのもメリハリをつけた勉強をするという意味では非常に大切かもしれません。
しかし、早く終わったからと言って、残りの全ての夏休みをそれに費やすのはあまりオススメできません。高校生の勉強は2学期になるとスピードも質も量も全てにおいてアップしてきます。
夏に存分にさぼってしまった人が、夏以降の授業についていけなくなるのはそこが原因とも言えます。ですから、夏の間に、「次に学習する単元」を自分なりに理解しておくことが大切と言えるのです。そうすれば、2学期になって、他の生徒が苦しんでいる姿を見ても、自分は余裕で好きなことに時間を使えるのです。
③やるべきことに早めに着手し、早めに終える習慣が形成される
そして何よりのメリットは、早くから課題を片付けることで、「計画的に、かつ迅速にやるべきことを終える」という経験が上積みされ、それが糧となって、今後の学習のやり方に生かされてくるのです。
勉強する習慣は、一朝一夕では身に付かないものですが、夏のまとまった時間に、大量の課題をスピーディーにこなせたという経験が出来れば、それが自信となって、その後もモチベーションが高まるのです。
【あわせて読みたい】
>>高校生の英語の辞書の選び方と紙と電子辞書の使い分け
>>上手な読書感想文を書くコツ「本選び・構成・書き方」3ステップ
>>【上手な作文を書くコツ】出だしや書き方2つのポイント