教育[725]

「受験へのモチベーションアップ法」気分が落ちやすい11月編

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執筆者:門衛 教育運営チーム

秋も終わりになりつつある11月、受験生本人はもちろんのこと、親や教師にとっても焦りを感じてくる時期と言えるのではないでしょうか?

「本当に合格するのかなぁ」「落ちてしまうのではないかなぁ」などと、よからぬことが頭を過ってしまいがちな季節ですね。そんな時だからこそ、モチベーションを高めていかなければなりません。

では、どのようにしてモチベーションを高めていけばよいのでしょうか?今回は、気落ちしてしまいやすい時期のモチベーションアップ法についてお伝えしていきます。

<自信は努力の結晶である>

モチベーションが高まらない一つの要因に「自信のなさ」があります。

人にもよりますが、ほとんどの原因はこれで説明できるのではないでしょうか?自信がないから「受かるか分からない」「落ちるかも」という思考につながるのです。

ということは、必然的に自信が少しでも付いてくれば、おのずとモチベーションも上がってくるということが言えます。

では、自信はどのようにして付けていくべきものなのでしょうか?

勉強以外のことで例を挙げてみましょう。スポーツでも音楽でも何でも良いのですが、自分の趣味・好きな事を思い浮かべてください(それを人前で披露する時に自信をもって披露できるものが良いですね)なぜそれを自信を持って人に見せられるのでしょうか?

それはもちろん、何度も何度も失敗を繰り返しながら努力を続けた結果、上手くできるように成長したんですよね?いくら好きなことだからといって、最初からうまくできる人はほとんどいません。

誰もが(たとえプロであっても)練習に練習を積み重ねて人から注目されるほどの実力を身に付けたのです。

勉強も同じことだと思いませんか?

いつも1位を取っている友人は、なぜ1位が取れるのでしょう?元から頭がいいからですか?いいえ、違います。たとえ人からは見えていなくても、間違いなくその人は努力の量で人を上回っているはずです。

ということは、あなたにも同じことが言えるのです。勉強は基本的に「分からない」を「分かる」に変えるだけの「作業」です。その作業量が多ければ多いほど、成長曲線は急激なものになるのです。もちろん「分かる」に変えるまでに時間を要する問題もあるでしょう。

また、「その時は分かっても忘れてしまう」と嘆く人もいるでしょう。しかし、一度「分かった」という経験をしておくのとしておかないのでは、大きな差になって表れます。

時間がかかってもわからないよりは分かった方が有利ですし、忘れてしまうのだと自覚しているなら、何度も何度も見返していけばよいのです。そうして1段1段積み上げていった結果、問題を解いていても呆然と過ごすことはなくなるはずです。そうなればもう自信につながることは間違いありません。

そして、「分かる」経験が多くなって自信が持てれば、「もっと頑張ろう」というモチベーションにつながりますよね?

ここで述べたことは、「当たり前のことじゃん」と思われるかもしれませんが、これを読んでいるということは実際に「当たり前のこと」が出来ていないのではないでしょうか?当たり前をどれだけきちんとこなせるか、それだけで大きくモチベーションが変わってくるはずです。

<1歩先より10歩先を見よ!>

よく受験生を指導していると、「勉強やだ~」「受験めんどくさ~い」とネガティブなことばかり言う生徒が多くいますが、これは非常に悪い兆候です。まして、その生徒が勉強が苦手・できない生徒であればなおさらです。

そういう生徒の場合、負のサイクルが容易に想定できるからです。

それは「勉強嫌い」→「勉強から離れる」→「一時の楽しさに逃げる」→「結果が伴わない」→「勉強もっと嫌い」→・・・

というようなサイクルです。そのような生徒は、想定通り受験では成功しないことが圧倒的に多いです。

そして、受験が終わってから「もっとやっておけば」と嘆き、大学でも同じような失敗を繰り返し、バイトにサークルに没頭し、単位を落としたり就職活動でうまくいかなかったりして、人生全体で見てもかなり厳しい状況に追い込まれてしまいます。

ここから言えることはどんな教訓でしょうか?それは「先を見る」ということの重要性です。目先のことから逃げるということは、結果として遠くの損失にもつながる確率が高くなるということを理解してください。そう聞くととても嫌な気持ちになってしまうでしょうから、考え方を逆転させてみましょう。

今のつらい時期を必死に勉強して、念願の学校に入ることができたら、その先に待ち受けるものは何だと思いますか?「理想の学校に入れた満足感」「達成感」をかかえながら、そこに通えるというのはとても素晴らしいことではないでしょうか?

「本当は行きたくなかったけど・・・」と思いながら通うより、何倍も素敵なキャンパスライフを送れることは間違いありません。もっと先を見るならば、その大学に入ったことによって、就職活動も優位に立てるかもしれません。

今の時代は学歴フィルターはないと企業側は言ってはいますが、実際のところ膨大な志願者を書類を1つ1つ見ながら選考をおこなうことは実質的に不可能と言えます。そうなると、おのずと大学名で判断されてしまうケースが多くなります。

話は逸れてしまいましたが、第1志望の大学と第2志望の大学、いや、サボってしまった人は第4・5志望になるケースが多いことを考えると、そのレベル差は就職活動に大きく響いてきます。つまり、人生全体に関わってくることと言えるのです。

そこまで先を見ることができたら、「あ・・・やらなきゃ」となるのではないでしょうか?追い込まれるかのようなモチベーションも時には必要です。楽しいことを考え、人生全体を考え、モチベーションを高めていくというやり方もアリですね。

<計画を立てておくことで安心感を得よ>

受験生が不安になってモチベーションがあがらない原因に、「無計画さ」が挙げられます。

とにかく毎日、「勉強」はしているものの、「何を」「いつまでに」「どこまで」やるのかという計画が全く立てられていないのです。だからこそ先行きが不透明であり、それによって不安を感じてしまうのです。

「この勉強で大丈夫かなぁ」と感じている人がいるなら、まさにその通りと言えるでしょう。

ここでもまたイメージをしてみてください。暗くて前が見えない道と、明かりで照らし出されている道では、どちらの方が安心して進めますか?当然後者ですよね?前にどんな道があるかがあらかじめ分かってさえいれば、あとはその道を進むだけですから、怖いものは何もありません。

勉強にも同じことが言えます。

今進んでいる道(やっている勉強)が「前の見えない暗い道」であるなら、不安しか感じないでしょうし、「この問題集の、この問題までを、来週月曜までに終わらせれば、この単元が一通り勉強できたことになる。その次は・・・」というように、計画を立てながら進めていけば、多少なりとも安心感は持てるようになるはずです。

そうすれば「よし!目の前にこういう道があるから、頑張って進もう」という気持ちになるのではないでしょうか?これも1つのモチベーションアップといえますね。

<最後に>

モチベーションを上げる要因は人それぞれでいいと思います。人には合わないモチベーションアップ法も、自分にとっては最適と言えるかもしれません。

上述した3ポイントのみならず、自分の気持ちが上向きになるようなものであれば、さっそく実践してみてください。残りわずかな受験勉強を充実したものに変えていきましょう!

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