教育[725]

【ディスレクシアとは?】文字が読めない子ども【理解と指導法】

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執筆者:馬場 猛寿
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これだけの割合でディスレクシアを抱えた人がいるということは、私たちが指導している子どもたちの中にも必ずいると思われますが、普通に会話をし、かけ算九九も暗唱でき、理解もしているので、私たち指導者だけでなく、親でさえ気づかないことが多いのです。
 
そこに悲劇があります。
 
全く読み書きができない、というわけではなく、時間をかければできる子が多いので、親や指導者はその子が「怠けているだけ」と思い、理不尽に責めてしまうこともあるのです。
 
教科書や参考書を読むのに時間がかかるので、勉強の途中で気が散ってしまうのも当然なのですが、周りは障害であるとは思っていないので、「極端に集中力がない子」だと決めつけてしまいます。
 
ディスレクシアの子どもには、時間をかけて根気よく指導する必要があります。
 
「計算」においても、「+」や「-」などの記号の認識が困難なので、たとえば「たし算」だけ、あるいは「ひき算」だけを続けてやらせると脳が混乱してしまいます。
 
だから指導するときには、計算の意味を繰り返し伝えながら、四則計算を混ぜて1日に各1問ずつを根気よく指導する必要があります。
 
他の教科でも同じで、ディスレクシアを抱えている子どもには、周りの理解と、指導者の根気が必要だと考えています。

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