こんな理想を掲げているママがいます。 虫歯になるからお菓子禁止、身体に悪いから手作りのものしか口にさせない、ゲーム禁止、キャラクターが付いた服は着せないなど。
確かに身体にはよいかもしれません。でも、子どもの心はどうでしょうか。楽しみがなくてちょっと可哀想ではありませんか?。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が優先すべきことついてお話ししたいと思います。
■お菓子を禁止されていた子ども
私は幼い頃、ともかく好き嫌いが多い子、偏食で親を困らせる子どもでした。しかも食べる量も少なかったです。そのため幼稚園時代はクラスで一番体重も身長も低い子でした。
心配した母が決めたルールは「お菓子は食べてはいけない」ことでした。お菓子を食べることにより夕飯を食べなくなるのが理由でした。
母はよくあるタイプで、自分の子どもを他の子と比べてばかりいて相当、悩んでいたようです。たまに出される間食も枝豆やちくわといった類のものでした。
けれども抑圧された心は我慢の限界がきていたので友達の家では食べまくり、小学生になってから小遣いをもらうようになってからは、これらを文房具などの学用品にではなくすべて駄菓子につぎ込んでいました。
■子どもにお菓子を禁止するのはどうか
スーパーに行くと色とりどりのお菓子が並べられています。お菓子コーナーにはわざざわ子ども用の小さな籠まで置いてあったりします。“親子でお買い物体験”の意味なのかもしれませんが親子喧嘩の火種になったりします。
そして地べた泣きする子どもに「今日はお菓子買わないよ」とやっとなだめたのにもかかわらず、スーパー側は最後の営業戦略、売り上げを一円でも挙げようとレジ横に又、ガムや飴が並べておきます。そこでまた親子のバトルです。
湯水のように菓子を与えてはなりません。我慢もさせなくてはなりません。 でも、子どもが食べたいという欲求を押さえつけてこんな風にしてしまうのはどうでしょうか?
・虫歯になるので我が家では一切お菓子禁止
・添加物は排除して全て無添加菓子
・お菓子は市販のものではなくママの手作りのものだけ
市販のお菓子を食べたいのではないでしょうか。
■ゲームを禁止するのはどうか
メーカーがあの手この手で、子どもから大人までが夢中になるように改良しているゲーム機。周りの友達がゲームを持ち始めると「ゲームやりたいな。買ってほしいな。」と思うのは当たり前の気持ちです。
ゲームを与えられため興味を持たない子どももいる一方、禁止されているため飢えた子どもが食べ物に食いつくように誰とも遊ばずゲームにむさぼりついている子どももいます。確かに際限なくやらせているとゲーム優先の日常生活、依存症になります。
ですから“ゲームは1日1時間”などルールきめるなど親の関与は絶対に必要です。でも、やりたがっているのに一切禁止するのはどうなのでしょうか。
■趣味の悪い服
テレビのキャラクターがプリントされたアンパンマンの服を着たがっても、「趣味が悪いからダメ」と大人のような洒落た服しか着せてもらえない子ども。でも、見た目よりも自分が人気キャラクターと一緒にいたい気持ちを大事にしてあげませんか。
■何事もほどほどに
何事も中庸、ほどほどに、適当なさじ加減が必要なのではないでしょうか。
どれもこれも、極端に親が禁止してしまうと、子どもの「~したい」という欲求を奪ってしまします。
小さいうちにしたい気持ちや希望を極端に我慢をさせると友達の家で出された大量のスナック菓子に飛びついたり、思春期になって幼いうちに満たされなかった欲求を満たすため、親が眉間に皺を寄せるようなギンギラギンの服装や髪型にすることもありますよ。
理想を追い求めて、喜びや楽しみが減ったらそのほうが子どもに悪い影響を及ぼすこともあると思うのですが、みなさんはどう思いますか?
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2024/11/20 更新