1日のはじまりの朝は、元気に目覚めてごはんを食べ、ポジティブな気持ちで過ごしたいもの。でも、なかなかうまくいきませんね。
「早く、早く!」とつい子どもをせかしてしまい、叱りつけてしまう後味の悪い朝も多いはずです。
喜びで1日のスタートを切ろう
でも、ほんの少しだけやり方を変えることで、朝を明るい時間にできるのです。
思い切っていつもより15~30分だけでも早起きしてみましょう。それだけで気持ちに余裕ができます。その勢いで今度は抱え込んでいた家事の中から、子どもにできそうな「小さなお手伝い」を小分けにして子どもに頼んでみてください。
あなたの喜ぶ顔が見たい子どもは、喜んで協力するはずです。「できたよ」「ありがとう」そんなやりとりが増えると、親子で「今日もいい1日になりそう!」と思えるから不思議です。
朝にオススメの小さなお手伝い
・植物の水やり、ペットのえさやり
子どもを生き物の飼育係に任命しましょう。植物の水やり、ペットのえさやりなどがおすすめ。命あるものだから毎日必要なお仕事。だから、習慣化させやすく「継続する力」が身につきます。
・朝ごはんの配膳
すべてを手伝うのは難しいので、牛乳をコップに注いだり、お皿を食卓に運ぶなど、1つか2つだけお願いするのがコツ。こぼさない、落とさないようにする「集中力」が身につきます。
・玄関からの新聞配達
玄関やポストから新聞紙を取ってくるというシンプルな動作なので、小さな子でも覚えやすいお手伝いです。パパやママに新聞を手渡すという行為から「責任感」が芽生えます。
・朝ごはんの後片付けをする
自分が食事で使ったものをシンクまで運ぶ仕事も任せてみましょう。コップやお皿、フォークや箸などをどうやって運ぶと効率的か考える「創意工夫力」や「集中力」が身につきます。
・天気予報のチェック
新聞の天気欄や、テレビやラジオのお天気コーナーのチェック係を任せます。4~6歳ぐらいの時期がおすすめ。日本地図への興味も芽生え、「社会全般への興味」も育みます。
子どもにぴったりのお手伝いを見つけるコツ
年齢や性別、力のあるなしなど、子どもによって「できるお手伝い」と「できないお手伝い」があります。これならできそう、というものを選びましょう。花が好きな子には水やり、生き物が好きな子にはえさやりなど、その子自身の興味に即したものを選ぶのも、長続きさせるポイントです。
お手伝いを習慣化させるポイント
・簡単な仕事を頼む
難しいとこをお願いすると、うまくいかないときなどにどうしてもイライラしてしまうもの。まずは「その子の今ある能力で、簡単にやり遂げられるもの」をお願いするのがポイントです。
例えば「水やり」や「新聞を取りに行く」といったシンプルなものであれば、あなたがあれこれ指示しなくても簡単にできるはず。しかも、その1つをやってもらえるだけで大助かりですよね。
・お手本を見せる
「ワンちゃんにえさをやって」「このお皿を運んで」。こんな風な漠然としたお願いの仕方をしても、子どもはどうすればいいかわからないことが多く、戸惑ってしまいがちです。
まずは、「えさはこのぐらいの量を入れてね」「お皿のこことここを持って、パパの座るここにそっと置くといいよ」というふうに、「どのぐらい」「どんなふうに」を実際にあなたがお手本として示しましょう。
・7割できたら、しっかりほめる
大人はついつい子どもに自分と同じレベルの仕事内容を求めてしまうもの。期待どおりでないと、「もうやらなくていい、ママがやる!」なんて言ってしまっていませんか?確かにあなたがやったほうがはるかに早く終えられるものです。
でも、失敗してはじめて子どもは正しいやり方を学び、工夫する力を身につけます。期待値の7割をクリアできたら、上出来。「ありがとう、助かったよ!」とほめることが、継続の秘訣です。
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2024/11/20 更新