子育て本コーナーに行くと「褒めて育てよ」系の本がたくさん平積みされています。 そしてこんな文言が・・・・
「ママがいつも笑顔でいることが大切」
「言葉のシャワーをたくさんあげましょう」
「絵本の読み聞かせを毎日して心育て」
「愛情をたっぷりかけましょう」
「~はいけません、~はダメの否定的な言い方ではなく肯定的に」
手抜き、ズボラ、いい加減なお母さんには警鐘を鳴らす言葉になります。ハッと気づかされることも多いでしょう。
でも、よく書店の子育て本コーナーに立ち寄る人、食育は大事、添加物の入っていそうな色付きのお菓子は与えないポリシー、煮干しをおやつに与えている人、このような理想のママを目指してストイックに子育てしている人にとってはどうでしょう。
完璧主義の真面目な人、責任感の強い人は益々自分を追い詰め、拍車がかかってしまいます。そして、思うようにいかない子育てにストレスを感じてしまうようにもなるでしょう。
「子育てしていて笑顔でずっといるなんて無理」
「自分は語彙が貧弱だから、言葉のシャワーなんて無理」
「自分が読書家ではないから絵本を読んでやることも苦痛」
「愛情かけているよ。でも伝わらない」
「自分が親から褒められたことはなく、否定的な言葉ばかりかけられたから、我が子にもどう褒めたらいいのかさっぱりわからない」(*自分自身が親から認められ、褒められる経験を全くしていない場合は我が子を褒めて育てることはとても凄くハードルが高いのです。子育てのお手本が親しかないからです。子育ての連鎖、結構、根が深いものです)
ある母親がこぼしていました。幼稚園から何度も言われること、お決まりのようにプリントで配られること。
「褒めて伸ばして!」
「叱らないで認めて伝えてを繰り返して! 」
「忘れ物はお母さんがチェックして!」
「本を読み聞かせして感想をうまくお母さんが聞き出して!」
「子どもとの時間を増やして!」
「プリント学習をする時は付き合って!」
「夏休みは規則正しい生活を!早寝早起き!」
そのママは強迫観念も持つ真面目で完璧主義のママ・・・聞き流して出来ることからやればいいのに、みんなまともに受けてしまいました。
家事を夜中に回して昼間は子どもにべったり付きっ切りで才能開発。 「言われた通りにやらなきゃ!」と自らを追い詰め、気が付けばボロボロになっていました。
親にも様々なタイプがいます。幼稚園、保育園からの発信は大勢の保護者が対象です。そこには放任親もいれば過保護な親、異常なくらい過干渉の親もいます。だから自分に出来る部分から始めるだけで十分なんです。
褒め言葉がうまく伝えられない人は、子どもと一緒に遊ぶだけでもまずはOKです。 いい加減なのはよくありませんが、程よいテキトー加減が子育てには必要です。
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2024/11/20 更新