ところがその後、奈落の底へ・・先生に褒められて舞い上がった私はカレンダーを持って急いで帰り「ねえ、うまく描けたでしょ。綺麗でしょ」と母に見せました。
でも母は冷たく「黄色に赤なんて、実際それを洋服で着ていたらちんどん屋みたいでセンスないのよ。絵だから許されるけど」と言いました。
私は3歳~8歳の生徒の授業をしています。プリントは全く同じ紙なのに、よりきれいな物を競って奪い合います。ところが「一番汚いプリントを取って、綺麗なプリントをお友達に譲ることが出来るのがお兄さんお姉さんなのよ」と言うと今度は競って汚い紙を奪い合います。
綺麗なプリントを欲しいといく気持ちより、先生に認められたい欲望の方が上回るからです。
ですから、叱られてもいいから認められたいと行動している場合は掌で踊らされないようにしましょう。「○○君、駄目でしょ」と構うような注意をしていると逆効果。いつまでも望ましい行動はしません。
やってほしくない行動をしている時は全く無視するか「一体何をやっているの」と突き放すような冷たい言い方が効果があります。
注目してもらおうと思ってやったら無視され焦った子どもは今度は褒められようと頭をひねります。
物を投げない、椅子を倒していない時「立派だね。椅子を倒したり鉛筆を投げないで本当にお兄さんになったね」と褒めましょう。
良い行動を認めることでその行動を増やし(オペラント条件付けでいう正の強化)、やってほしくない行動をした際には無視もしくは冷たい反応をすることでその行動を減らす(オペラント条件付けでいう消去や負の罰)、そんな心理学の考え方もありますので、是非トライしてくださいね。
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2024/11/21 更新