[高校生]センター試験後にすべき国公立対策

センター試験後にすべき国公立対策

2016/01/13

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センター試験は、ほぼすべての受験生にとって1つ目の関門とも言うべき試練ですね。

特に国公立大学を目指す人にとっては、絶対にしくじることのできない重要な通過点となるものです。センター試験でどれくらい点数が取れたかによって、出願できる国公立大学のレベルが決まってきますから、気が抜けませんね。

しかし、当然ながら国公立大学を目指す人にとってのセンター試験とは、あくまで通過点であって、目標地点ではありません。重要なのはセンター試験後にどのような戦略で臨むか、ということなのです。

今回は、国公立大学を目指す人に向けて、「センター試験後の戦略」についてお話ししていきましょう。

<センター試験後から出願まで>

さて、みなさんはセンター試験を終えてから、どのようにして出願する大学を決めるのかご存知ですか?

センター試験を終えた翌日に待っているのが「恐怖の自己採点」ですね。もちろん当日の夜には各予備校が発表するので、待ち切れずにそこで自己採点をする人もいるでしょう。

(念のために言っておきますが、センター試験1日目の夜には絶対に自己採点しないでください。そこで満足のいく点数が取れていないと、翌日のモチベーションに大きくかかわってきますから)

自己採点は現役生であれば学校でもまとめて報告させられるので、放っておいてもやらざるをえないでしょう。

自己採点で自分の得点が判明したら、今度は「センターリサーチ」の出番です。

これは大手の進学関係会社や予備校などが、独自の分析に基づいて算出するデータシステムの総称で、ほとんどの高校の場合はすべてのセンターリサーチにデータを送ります。

その日本全国から集まったデータをもとに、各受験生が志望する大学までどのくらいのイメージなのかを、模擬試験の判定のようにA~Eで出してくれます。それを参考にしながら、受験生はどの大学に出願しようかと考えるのです。

そのときに注意してほしいのは「判定を額面通りに受け止めないこと」です。確かにセンターリサーチは、センター試験の出来を分析する便利なシステムではあるのですが、盲点が1つだけあるのです。

それは、「センター試験と二次試験の比率を考慮していない」ということです。

例えば、センター試験は国公立の大半で必要となる「5教科8科目」をすべて受験した場合、900点になる計算ですが、大学によっては、この900点を圧縮して計算することがあるのです。(むしろ圧縮することの方が多いですね)。

ですから、大学によってはセンター試験:二次試験が「400:1200」なんてこともありますし、「900:200」ということもあります。

前者の場合は、センターで多少ミスをしたとしても、二次試験で1200点もあるのですから挽回は十分ありえます。それに対して後者はいくら二次で挽回するといっても200点しかないのでは、挽回はかなり厳しくなります。

そういった比率も含めて、出願を検討しなければなりません。二次試験は記述式になる大学が多いのですが、記述式に圧倒的な自信がある人であれば、二次での挽回にかけてもいいかもしれませんね。そういう意味では出願にも戦略が必要となるのです。

<出願を決めると同時に対策も開始>

さて、出願する大学が決まったら、すぐに対策を始めなければなりません。

特に論述式のような厄介な形式の国公立大学を受験する人などは、早めに対策を始めなければ対応できません。もちろん最初から志望していた大学に、センター試験を経て出願できるとなった場合なら、前々から対応策を練っていたでしょうから容易に進められるでしょう。

しかし、センター試験を終えて、思ったよりも点数が取れていなかった場合には、出願する国公立大学のランクを下げざるをえません。

そうなると、また新たに対策を立てなければなりません。場合によっては、元々二次試験で使う予定だった科目よりも多い科目の勉強をしなければならないかもしれません。

元々出願する予定だった大学では軽い記述式の問題で済んでいたのが、新たに出願する大学では、がっつりした論述や、小論文を使うことになるかもしれません。そうなると、1週間2週間では対策を立てられません。時間をなるべく多くかけて対策を立てなければなりません。

ですから、出願する大学を決めたら早いうちに過去問を購入し、じっくり対策を立ててください。また、過去問に掲載されている場合は、「合格最低点」などもチェックしておくとよいかもしれません。センター試験で取った点数に、さらに何点取れれば合格できそうなのか、という簡単な分析もしておいてください。

<私立大学の試験に気を乱されるな>

国公立大学を受けるからと言って、私立大学を1つも受けないというケースはごく稀ですね。大半の受験生は併願として私立大学を受験することになります。

そして1つのみならず、複数受ける受験生がほとんどです。そうなると、国公立の対策のみならず、私立大学にも目を向けなければいけません。

そういう意味では、大学受験には多面的な対応策が求められます。しかし、結局の所、やるべきことは受験科目の勉強に尽きます。文系であれば多くは英語・国語・社会(もしくは数学)、理系であれば英語・数学・理科となります。

この3教科をじっくり熟成させていくという、ごくシンプルな作業を進めていくのみです。ただ違うのは、私立大学と国公立大学では出題形式が大きく異なることがあるということです。

だからと言って、惑わされてはいけません。国公立大学はもちろん本命ですが、私立大学の対策も怠ってはいけませんし、目の前の私立大学対策に追われて、国公立大学の対策ができなくなるのはもっといけません。

その2つをうまくバランスを取っていかなければ、「二兎を追う者は一兎をも得ず」になってしまうので、気を付けてください。

<前期試験が終わって一息?そんなの甘い>

よく「国公立大学に行きたい!!」と切望しているにもかかわらず、国公立大学の前期試験(2月25・26日)が終わった途端に、まるで大学受験そのものが終わったかのような表情をし、「息抜き」と言わんばかりに遊びに出掛けようとする受験生がいますが、このような行動は言語道断を言わざるをえません。

なぜなら、後期試験が残っているからです。基本的にセンター試験が終わった後に出願するのは前期試験だけではなく、中期・後期試験も同時に出願しなければなりません。

そして、前期試験が終わってから合格発表までは受かっているか落ちているかわからない段階なのですから、前期試験が終わったらすぐに後期試験の勉強を始めなければなりません。

前期試験の合格発表はおおむね3月上旬、後期試験の試験日は3月中旬なので、結果を見てからではもう対策が間に合わないのです。もちろん結果として前期試験に合格していればいいのですが、落ちていたにもかかわらず何の対策もしていないとなると、目も当てられません。

特に後期試験は小論文などの試験が多くなってきますから、前期が終わった後の2週間くらいみっちり論文を書く練習をしておかないと、後期で合格を勝ち取ることは非常に難しいのです。

そこに主に公立大学が実施している中期試験など受けようものなら、もっと切羽詰まった受験勉強になってきます。

自分が出願する大学が決まったら、合格して進学する大学が最終決定するまでは息つく暇はないものと思ってください。その分、進学先が決まったらゆっくり好きなことに没頭できますから、それを目指して頑張ってくださいね。

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2024/11/21 更新