[高校生]【苦手な方へ】高校三年生の英語勉強法「単語・熟語・文法・構文」

【苦手な方へ】高校三年生の英語勉強法「単語・熟語・文法・構文」

2015/07/29

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夏は受験の天王山。 今回は大学受験を控えた高校3年生の夏の英語の勉強ポイントを英語が苦手科目になっている生徒向けに書いていこうと思います。

英語がとても苦手、どこから勉強したらいいのかわからない、勉強の仕方が全くわからないというレベルの生徒。恐らく、中学生の頃から、英語に苦手意識を持ったままだったのではないでしょうか。

しかし、英語は受験をする場合、文系を選択しても理系を選択しても、必ず受験科目として勉強しなければならない科目です。他に得意科目があっても、英語の成績が足を引っ張ってしまい、志望校を下げざるを得ないというのは、非常にもったいないことだと思います。

なぜなら、英語は努力した分だけ、成績に反映されやすい科目であるからです。ポイントを押さえて効率的に勉強すれば、短期間で伸びやすい科目です。けれど、なにから勉強したらいいのかわからない・・・という状態の場合、 まず思い切って「中学英語からやり直す」必要があります。土台作りです。

高校の英語は当たり前のようですが、中学英語がきちんとできていて、土台がしっかりしていれば、 文法の理解は割とスムーズにできます。 このレベルの生徒さんには、思い切って中学英語の文法問題集を、間違えたところが完全に理解できるようになるまで繰り返しといてみてください。

さて、基礎の基礎、けれど受験をする上での大前提の話をしました。ここからが本題です。

英語の大学試験問題は、長文の占める割合がとても大きいです。 そして、長文を読むために重要な、4つの要素を、徹底的に学習すること。 それは「単語」「熟語」「文法」「構文」です。

意外と見落とされがちな「構文」ですが、長文を解く上では、構文を理解しているか否かで、 理解度や速読度が違います。

長文を解いているとき、わからない単語や熟語は、辞書を引くことで大体はすぐに解決することができます。文法は、ある程度の力がついていれば、それがどの文法事項に当たるか大体見当がつくようになってくるので、 参考書を紐解くことで解決することができることが多いです。

しかし、構文は、知っていないとなかなか見抜けません。どこから学習していいかわからないけれど、 学校や予備校の授業では長文読解を解くことが増えていき、 授業内で先生や講師が「この構文がつかわれていて~」と解説してくれますが、それをひとつひとつ復習するよりも、 まずは、「構文集」を一冊買って、繰り返し覚えるまで、何度も何度も音読することが、 遠回りのようで、実は近道です。

構文集は、体系的かつ詳しい解説が付いており、応用が効くようになっているものが多いです。 構文を覚え始めてくると、長文がだんだん読みやすくなってくるはずです。

「単語」「熟語」は一冊で単語の横に「同じ意味を表す熟語」が載っているものを繰り返し覚えていきます。

単語を覚えるときは、品詞がきちんと載っているものをおすすめします。(例えば、ambition名詞で野心、ambitious形容詞で野心的な、野心を持った) また、類義語・対義語も一度に覚えてしまうと楽です。

中学生の頃に習った単語に比べると、一気に難易度が上がった感じがする場合は、 桐原書店から出ている、「即戦ゼミ 大学入試 英語頻出問題総演習」にイディオムの章があるので、 まずはそこから覚え始めて、徐々に難易度を上げていけば、さほど苦手意識に苦しむことはないように思えます。

順番としては、桐原書店のイディオムの章、一般の単語帳のセンター試験必須単語から覚えていくことをおすすめします。

そして「文法」 冒頭で思い切って「中学英語から」と書いたのには、わけがあります。

高校で習う文法は、中学で習った文法事項の応用を学ぶのが半分、新しく高校で習う文法事項が半分、大雑把な割合ですが、 大体そう思って構いません。中学でしっかり文法を勉強していれば、応用を学ぶのにそこまで苦労はしません。

ですが、新しく高校で習う文法事項(仮定法、倒置など)は、やはり難しく、難関大レベルで合否の差がつくような内容です。もちろん、まんべんなく理解していることは重要ですが、 基礎から、センター試験で確実に点数をとりたいのであれば、一旦高校で習う総範囲を頭に入れてから、 基礎固めをしっかりすることです。

その際、教材選びに迷うことかと思いますが、 意外と便利なのは、英検の教本です。レベルは、基礎固めからということで、3級・準2級・2級。 書店へ行くと、特に英語の教本や問題集はとにかくたくさんあります。

そのなかから、自分のレベルに合った、わかりやすそうなものを選ぶだけでも、大変です。 特に教本・文法書は、分厚いものが多く、その分細かい点まで網羅されていますが、 基礎固めには向いていません。

英検の教本は、とてもシンプルできちんと重要文法事項が押さえられています。わかりやすく、手に入りやすい、そして、級ごとに難易度が上がっていくので、 まず3級の教本で中学までの文法の基礎固めをすることで、 「一冊やりきった。わかるようになった。」という自信をつけることができます。

自信をつけることで、学習へのモチベーションもあげていくことができます。2級までいくと、高校卒業と同等のレベルのないようになるので、なかなか苦戦するかもしれないですが、このレベルまできたのなら、相当力がついた証拠です。

ここまできたら急がず、英検2級の教本に載っている内容は、受験直前までには理解しておくくらいでまずは大丈夫です。

文法書として、英検の教本での理解が進んだら、 ひたすら問題集を解いて、身についているか、きちんと理解しているか、確認していきます。

その際、おすすめの一つは、さきほどイディオムの覚え方でも出しました、桐原書店から出ている「英語頻出問題総演習」 この問題集は、左ページに問題が、右ページには問題のポイントとなる文法事項が載っています。

もう一冊参考書を持ち歩き、わからない問題が出るたびに参考書で調べるなどの手間をかけずに、ひたすら解くことに集中できます。

そして、この問題集は、時間がある限り、何回も繰り返し解きなおしましょう。 そうすることで、文法問題の出題されやすいポイントなどもだんだんわかるようになっていき、ぐんぐん力がついていきます。

ほかの科目もあるのに、英語だけにこんなに時間を割くことはできないと、初めは思うかもしれませんが、 英語を学習するうちに、どんどん実力がついていく自分に気がつくはずです。

長文読解はこの基礎がある程度出来ていないと、なかなか難しいので、 繰り返しますが、夏は天王山。苦手科目を克服する最後のチャンスです。

恥ずかしがらず、基礎の基礎から、着実に積み上げていきましょう。そして、最後に。 教本、単語集、問題集は、極力数冊にして、その数冊を信頼して繰り返し繰り返し反復して学習しましょう。

努力が実ることを、英語学習を通じて実感してみてください。

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2024/05/06 更新