[高校生]あらためて確認したい塾や予備校の効果的な利用方法

あらためて確認したい塾や予備校の効果的な利用方法

2015/03/11

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中学生の頃は塾に通う人も多く、定期テストの対策から入試の対策まで、全て手取り足取り、塾が用意してくれました。しかし、高校生になると塾に通わなくなったり、塾を上手く利用しきれなかったりする人が多くなります。この違いは一体どこにあるのでしょうか?そして高校生が塾や予備校を効果的に利用するためにはどんなことに気を付けたら良いのでしょうか?

<自発的な動きが必要>
中学生の塾は、比較的受身の態勢でいても先生がどんどん宿題を出してくれたり、小テストをしたり、面談をしたりと色々なことをやってくれるので、合格まで安心して任せることができました。

しかし高校生の塾や予備校の場合、面談などは行うものの、宿題を多く出したり、小テストを実施したりということが少なくなります。これは、高校生は普段の勉強が大変になりますから、そこにさらに宿題や小テストを重ねてしまうと全てやりきることが出来なくなってしまうからです。特に予備校では講師が淡々と教壇の上で授業を展開していくだけで、講義が終了したらそれでおしまい、というスタイルの所が多いようです。となると、いかに自分から積極的に動くことができるかということが重要になってきます。

もし授業を受けて分からない所があったのであれば、先生に質問をしてわかるまで聞く、休んでしまった授業があったらしっかりプリントなどをもらい、休んだ部分のテキストを自分で見直して、また分からなかったら先生に聞く。進路で分からない所があったら、教務職員に尋ねる、などというように、自分からどんどん動いていかないと、先に進むことはできません。逆に言うなら、そういう動きがどんどんできるようになれば、効果は抜群と言えるのではないでしょうか。

<消化できる量を考慮せよ>
高校生の塾の場合、「1講座から受講可能」としている所が多くあります。これは「苦手な科目だけ受講して、残った時間は自分の勉強に当てることが出来る」というメリットがあるため、とても時間を有効活用できるシステムと言えますね。

しかし、そこは注意が必要です。1講座から受講できるからと言って、1講座のみしか取らないということは、逆に言えば「それ以外の科目は全て自分の勉強だけでカバーしなければならない」ということを意味しています。分からない所があっても自分で解決しなければなりませんし、勉強法を知りたいと思ってもそれを聞ける人はいません。となると、やはり複数講座を受講した方が良いかもしれません。

しかしその場合も注意が必要となります。「とにかくすべて助けて欲しいので5講座受講します」という人がいますが、5講座受講するということはその授業の予習・復習を全て消化しきらなければなりません。高校生の授業は1講座1講座が内容が重いので、予習をするだけでも一苦労ですし、さらにはその内容をしっかり定着させるまで復習をやりきることも苦労を伴います。

もちろん、それをすべてやりきった場合には、相当な力となって表れてくるかもしれませんが、一般的にはそれを全て吸収しきれる人は多くはありません。となるとやはり大事なのは、「自分のキャパシティを考えた時に消化しきることのできる講座数」を考えることです。学校の予習・復習に加えて、それ以上の内容を消化するには相当な苦労が伴いますから、「絶対にやってやるぞ!」という強い意志を持ち合わせていないのであれば、まずは2講座くらいから調整していき、少しずつ慣らしてから講座数を増やしていくというのもアリかもしれませんね。

<最後に>
高校生の勉強は中学生の勉強よりかなり難しいものになりますから、どんな勉強スタイルが自分には一番合っているのかを探して、そのスタイルをしっかり貫ければ、第一志望にも合格できる日が来るでしょう。

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2024/11/20 更新