というわけで、まずは計算式を見てみましょう。
シャープレシオ=
(投資信託の収益率-無リスク資産収益率)÷投資信託の標準偏差
これで、シャープレシオの意味がわかる方は、金融か数学のプロでしょう!
できるだけわかりやすいように説明しますと、
まず分子の「投資信託の収益率」は、単純に投資信託の値上がり率+配当率ですね。従来から投資信託の収益とされてきたものです。
無リスク資産収益率というのは、言ってみれば、国債利回りとか預金金利といった、いわゆるリスクのない金融商品の利回りのことです。
つまり、投資信託の収益率の中で、黙っていても入ってくるような金利分は、除いて評価する、ということですね。このように無リスク資産利子率を除いた収益を、「超過収益」と呼びます。
さて、次は分母。
標準偏差って何?ということですが、簡単に言いますと、これは、その投資信託の収益のバラツキを数字にしたものです。
ある期間Aはマイナス3%、ある期間Bは13%の収益を出した投資信託Xと、同じくA期間が4%、B期間が6%の収益を出した投資信託Yでは、平均収益率は5%で変わりませんし、トータルの収益率も、10%で変わりませんが、安定性が全然違いますよね。
この場合、標準偏差は、XのほうがYより大きくなります。つまり、バラツキが大きいということです。
そうなると、超過収益率が同じ投資信託であっても、標準偏差が小さいもののほうが、収益がコンスタントである、ということで高い評価をすべきだ、ということがわかると思います。
シャープレシオは、そういった意味で、超過収益率を標準偏差で割り、より妥当な評価をしようとしているわけです。
つまり、シャープレシオが高いほうが、安定して高い収益を出している投資信託だ、ということになります。
ランキングで、「シャープレシオ」が掲載されていれば、ぜひそちらも参考に見てみましょうね!
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2024/11/21 更新