住居の購入に際して、大別するとひとつに戸建住宅、ひとつにマンションのような集合住宅というものがあります。
それぞれに居住性や利便性にメリット、デメリットがあるのですが、維持費用というものについて考えてみたいと思います。
マンションなどの集合住宅を購入すると、専有部分価格以外に月々支払いをしなければいけないものがあります。
公共料金以外に修繕維持費、管理費を徴収されるのが一般的です。
修繕維持費は建物の共有部分の修理工事代金に使われます。
例えば、簡易なものであれば、ロビーの電球や玄関扉の鍵の交換などの消耗品に充てられます。
大規模なものであれば、屋上防水やエレベーター機器の交換などがあります。
これらの補修工事の内容を決定する集まりとしてマンションの理事会というものがあります。更には、住人だけで構成された理事会だけでは解決しきれない問題を第三者の立場から調整役にあたるものとしてマンション管理会社というものがあります。
この管理会社に払うお金として住民全員から徴収されるのが管理費というものになります。
これは戸建て住宅と比べて多様な価値観の住人が集まって住むマンションにかかる特有の費用です。もちろん管理会社を利用せずに住民同士の話し合いで全ての問題を解決するという方法もあり、どちらかというとそれが最も理想の形かもしれません。
また管理費を払っているからといって全てを管理会社に任せてしまうような理事会では管理会社に都合の良いようにされてしまうかもしれません。
例えば大規模な修繕に、マージンを分け合うような施工会社を紹介されたり、必要のない修繕まで進められてしまうこともあるかもしれません。
このような事を無くすためにも、管理費を払った上で管理会社を上手に利用すると言う理事会の率先的な姿勢が重要だと思います。
結局は人間生活の共同体というものはお互いに関わりあうことでしか維持できないということだと思います。