地元の大手ゼネコンから電話がありました。
「墨出しお願いできますか?」
墨出しとは、建物の位置を原寸で記す仕事です。
本来は、現場監督がする仕事です。しかし、最近ではトランシット(測量機)すら据えることが出来ない現場監督がたくさんいます。大手になると年配の方でも出来ないようです。
私たちからすると、どうやって現場のチェックをしているのか不思議です。
これも技術といえば、そうなのかも知れませんが、建設業界は、様々な技術者が不足しているようです。そして、職人も不足してきます。
実際に、弊社には毎週のように協力業者になりたいと電話が入ります。
今週は2件、来週も1件のアポが入っています。
彼らに話を聞くと、お付き合いのあった元請会社が倒産しているか、大手の単価が厳しく仕事をするほど赤字になるような状況のようです。これでは、若い職人が育ちません。
消費者は安く住宅を手に入れたいと思っています。
品質よりも価格重視の業界のように感じます。週末のチラシでも、36坪で360万円とか30坪780万円などの価格が大きく表示されています。どうやって工事しているのか分かりません。
私の勉強不足と言われればそうなのですが・・・・
しかし、この価格で住宅という商品を建てつづけたら良くないことが起こるような気がします。