住宅[373]

建築的視点から見る二世帯住宅

4,300VIEWS

執筆者:越野 かおる
2/2

Aグループは、「一戸建て住宅」という扱いになり、関係法令も戸建て住宅のものが適用されます。
そして、Bグループは「長屋」、Cグループは「共同住宅」となり、特に「共同住宅」は、特殊建築物(不特定多数の人が利用する施設)とされているため、より厳しい規制を強いられます。

計画の際には十分な準備が必要です。「長屋」においても、各自治体によって接道の規定が存在したり、各住戸の界壁の構造に決まりがありますのでご注意くださいね。

ですが、私たち建築家が二世帯住宅で心を砕くのは、「世帯間の距離」ですね。
他人ではないからこそ、どこまで各世帯を繋げるのか?
どこまでプライバシーを守るのか?

行き来の問題、子育て支援、介護の問題なども視野に入れて計画をしています。
やはりデリケートな問題ですし、世帯間での温度差もあるので充分な話し合いと其々の不安材料をひとつずつクリアしていく必要があると思います。

急がず、じっくり、が二世帯住宅の成功の秘訣かもしれませんね。

最近では、子世帯の住宅ローンの負担を軽減するために二世帯住宅が増えていると言われていますが、幸せな二世帯住宅ライフを送れるよう、「急がず、じっくり」をお願い致します。

2/2

関連記事

住宅総合ランキング2024/11/21 更新

門衛PC版へ 
ページのトップへ戻る