人間が感情を表すことを情動と言っています。心で感じてそれを表情や態度で表す働きかけの事です。
一般的にそれらは三つの側面に分けて考えられています。喜怒哀楽の感情とも言います。
その一つは「心で感じる部分」です。つまり、嬉しい気持ちや、悲しい気持ちといった感情です。これを主観的感情とも言ったりします。
二つ目は、カッとなったり、熱中したり怒ったり、熱くなったりするとよく「鳥肌が立つ」などという状態になります。つまり「生理的変化」などとも言いますね。これを身体生理現象と言っています。
三つ目は、口元が緩むや眉間にしわが寄るという表情を示します。これを感情表現、あるいは行動上の変化とも言っています。「表出的側面」などと言うケースもあります。
大人の場合は、通常「怒り」や「恐れ」、「喜び」と言う各種情動の種類に応じてこれらの三つの側面が特定の結びつきを持って関連付けて表出されます。
私たちは、だから日常の生活の中で、表情の変化や行動などから、相手の内面、主観的感情などを読み取って対応しています。